xAI、Telegram統合でGrok配信に3億ドル投資

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  • Elon Musk氏のxAIがTelegramと提携し、AIチャットボット「Grok」の統合に3億ドル(約450億円)を支払い
  • TelegramはxAI有料サブスクリプション売上の50%の収益シェアを獲得、1年間の独占配信契約
  • Grokはチャット固定表示、検索バー統合、文書要約、ステッカー作成など多機能なAIアシスタントとして提供
  • MetaのInstagram・WhatsApp AI統合に対抗する戦略的パートナーシップで、チャットアプリ市場でのAI競争が本格化

xAI、Telegram統合で大型投資を決断

TelegramがElon Musk(イーロン・マスク)氏のAI企業xAIと提携契約を締結し、同社のチャットボット「Grok」をTelegramおよび同チャットアプリのプラットフォーム上で利用可能なアプリに統合・配信することが決定した。契約期間は1年間である。

xAIはこの契約の一環として、現金と株式で3億ドル(約450億円)をTelegramに支払うと、Telegram CEOのPavel Durov(パヴェル・ドゥロフ)氏が火曜日に発表した。

Telegram、売上の50%収益シェアを獲得

Durov氏は、Telegramがアプリを通じて購入されたxAIサブスクリプションの売上から50%の収益を得ることも明らかにした。今年初め、xAIはGrokチャットボットをTelegramのプレミアムユーザー向けに提供開始していたが、今回の提携により全ユーザーが利用可能になる見込みである。

Grok、多機能AIアシスタントとしてTelegramに統合

Durov氏がX(旧Twitter)に投稿した動画では、Grokがアプリ内のチャット上部に固定表示され、ユーザーが検索バーからGrokに質問できる機能が紹介されている。注目すべき点として、Metaも同様にMeta AIをInstagramとWhatsAppの検索バーに統合している。

動画では、Grokが文章作成の提案、チャット・リンク・文書の要約、ステッカー作成などの機能を提供することも示されている。Grokは企業向けの質問応答支援やモデレーション機能のサポートも行う予定である。

チャットアプリ市場でのAI統合競争が本格化

この提携は、大手テクノロジー企業がメッセージングプラットフォームにAI機能を統合する競争が激化していることを示している。MetaのInstagramとWhatsAppへのAI統合に続き、xAIとTelegramの戦略的パートナーシップは、チャットアプリ市場におけるAI機能の重要性を浮き彫りにしている。

xAIによる3億ドルの大型投資は、同社がTelegramの大規模なユーザーベースを通じてGrokの普及を図る戦略的な意図を明確に示しており、AI業界における配信チャネル確保の重要性が高まっていることを物語っている。

引用元:TechCrunch
xAI to pay Telegram $300M to integrate Grok into the chat app

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