要点まとめ
- AI音楽生成プラットフォームUdio社が新バージョン1.5をリリース、音質改善や新機能を追加。
- 著作権侵害訴訟の最中での大規模アップデートは異例の展開。
- RIAAは「想像を絶する規模」の著作権侵害で提訴継続中。
Udio Version 1.5
AI音楽生成企業Udio社が、プラットフォームの新バージョン1.5をリリースした。同社は現在、RIAAと主要レコード会社から著作権侵害で提訴されている最中だが、機能拡張を推し進める判断を下した。
新バージョンでは以下の機能が追加された:
- 音質の向上(明瞭度、楽器の分離度、音楽性の改善)
- 楽曲生成機能へのアクセスを容易にする専用クリエイションページ
- 音源のステム(パート別音源)のダウンロード機能
- キーガイダンス機能
- Udioの技術を用いたオーディオリミックス機能
- 中国語、韓国語を含む対応言語の拡大
- 共有可能な歌詞付き動画機能
RIAAの訴訟中の異例のアップデート
Udioは、テキストプロンプトによる音楽制作を可能にし、アイデアをプロフェッショナル品質の楽曲に変換できるAIプラットフォームだ。しかし、他の生成AI同様、既存コンテンツによる学習が必要であり、その法的手続きの適切性が問われている。新しい楽曲を生成できる一方で、著作権で保護された作品を「インスピレーション」として使用している点が、法的に問題視されている。
RIAAによるUdioとSunoへの訴訟は34ページに及び、Universal、Warner、Sonyの3大レーベルが所有する音楽カタログの無許可使用を指摘している。この訴訟は音楽業界から広く支持を得ており、アーティストやビジネス関係者は、許可や報酬なしのデータ収集と、既存アートの派生物をAIが大量生産できる状況に異議を唱えている。
引用元:MusicTech
AI firm Udio launches major update – while it battles lawsuit from RIAA and major labels