- SoftBankがFoxconnのオハイオ州ロードスタウン工場を買収、Stargate AIプロジェクトのAIサーバー製造拠点に
- 謎の買収企業「Crescent Dune LLC」の正体が日本の投資大手SoftBankと判明
- 元General Motors工場はEV製造失敗後、AI データセンタープロジェクトの生産拠点に転換
- Donald Trump氏就任翌日に発表されたStargate計画の一環として他州展開を推進
Bloomberg報道でSoftBankが謎の買収企業と判明
Bloomberg Newsによると、オハイオ州ロードスタウンにあるFoxconn所有の元General Motors工場の謎の買収企業は、明らかにSoftBankであるという。SoftBankは、同社とOpenAI、Oracleが主導するStargateデータセンタープロジェクトの一環として、この工場をAIサーバー製造に使用したいと考えている。
この報道は、Foxconnが工場とその中にあった電気自動車製造設備を、「Crescent Dune LLC」とのみ言及していた買収企業に売却したと発表してからわずか数日後に出てきた。同エンティティは7月下旬にデラウェア州で設立された。両社ともコメント要請にすぐには応じなかった。
Monarch Tractorへの影響は不透明
これが電気・自律農業機械を開発するカリフォルニア拠点のスタートアップMonarch Tractorにとって何を意味するかは不明だ。Monarchは、台湾の技術大手の他の3つの見込み客が破産した後、オハイオ工場でのFoxconnの受託製造業務の唯一の顧客だった。Monarch CEOのPraveen Penmetsa(プラヴィーン・ペンメツァ)氏は電子メールでのコメント要請に応じていない。
Trump就任直後に発表されたStargateプロジェクト
SoftBank、OpenAI、OracleはDonald Trump(ドナルド・トランプ)氏の就任翌日にStargateプロジェクトを発表した。この取り組みは現在テキサス州で建設中の大型データセンターを含んでいるが、関与する企業は他の州や国でもインフラを構築したいと述べている。5月にBloombergは、SoftBankがプロジェクトの資金調達に苦労しており、Trump氏の無数の貿易戦争によって既に阻害されていると報じた。
Foxconn買収からEV事業失敗までの経緯
Foxconnは2021年後半に電気自動車スタートアップLordstown Motorsからこの工場を購入した。当時、Foxconn会長のYoung Liu(ヤング・リウ)氏は、同社がこのサイトを「北米で最も重要な電気自動車製造・R&Dハブ」に発展させたいと述べていた。
売却は2022年に成立し、1年後にLordstown Motorsが破産を申請した。Fisker Inc.やカリフォルニアのスタートアップIndiEVのような見込み客も事業を停止した。
引用元:TechCrunch SoftBank reportedly bought Foxconn’s Ohio factory for the Stargate AI project