- Meta AIが視覚障害者向けに詳細な視覚情報を音声で提供する新アクセシビリティ設定を導入
- 「詳細な応答」機能をMetaAIアプリでオンにすることで、より詳しい説明が可能に
- 米国とカナダで今月から展開開始、他国への拡大も予定
- Be My Eyesとのパートナーシップも18カ国に拡大、視覚障害者と8百万人のボランティアをつなぐ
視覚障害者向けに進化するレイバン・メタグラス
レイバン・メタグラスのMeta AIが、視覚障害者向けの新しいアクセシビリティ設定により、カメラで捉えた映像をより詳細に説明できるようになった。この機能強化により、カメラが見ている内容についてのより複雑な質問に対応できるだけでなく、視覚障害を持つ人々が目の前にあるものを音声で説明してもらうことも可能になる。ただし、スマートグラス上のMeta AIは、冗長な応答で聴覚が長時間遮られないよう、簡潔な回答を提供するよう調整されている。
「詳細な応答」機能の追加
視野内の状況について詳しい説明を求める視覚障害者のために、Metaは新たに「詳細な応答」(Detailed Responses)アクセシビリティオプションを追加した。この機能はMetaAIアプリでオンにすることができる。同社によると、この機能は今月米国とカナダでのローンチを開始し、「将来的に」他の国々にも拡大する予定だという。しかし、MetaAIのようなチャットボットを可能にする大規模言語モデル(LLM)技術はエラーが発生しやすく、Metaの利用規約では依存しないよう警告しており、視覚障害者はあらゆる安全上重要なタスクにおいてこの点に留意すべきである。
Be My Eyesとのパートナーシップ拡大
Metaはまた、Be My Eyesとのパートナーシップを拡大している。これにより、視覚障害のあるレイバン・メタグラス着用者は、状況把握をサポートする800万人のボランティアの一人とビデオ通話で視界を共有して開始することができる。Be My Eyesとのパートナーシップは昨年11月に米国、カナダ、英国、アイルランド、オーストラリアで開始されたが、今回MetaAIがサポートされている全18カ国に拡大される。
アクセシビリティ機能競争の活発化
MetaがMetaAIの「詳細な応答」オプションを発表したのは、Appleがオンデバイスのアクセシビリティ機能を発表した1日後のことである。Appleは、visionOSがパススルー機能の拡大表示や、視界内のあらゆるものを説明、検索、読み上げするオンデバイスAI機能を今年後半に実装すると発表した。またAppleはBe My EyesのようなアクセシビリティアプリがvisionOSのパススルーカメラビューにアクセスできるようになると発表している。
さらにAppleは2027年に視覚AI重視のスマートグラスを独自に計画していると報じられており、視覚障害者向けの同様の機能を提供する可能性が高い。
日本国内での利用開始が期待されている。
引用元:UploadVR
Ray-Ban Meta Glasses Can Now Give Blind Wearers A Detailed Description Of What’s In View