- AIモデルに「お願いします」や「ありがとう」と言うことで数千万ドルの電力コストが発生
- AIに対する礼儀正しさは単なる無駄ではなく、AIの応答トーンに影響を与える可能性
- Microsoftは、丁寧な言葉遣いがAIからの丁寧な応答を促すと述べている
OpenAIの電力コストと礼儀正しさの関係
「人々がAIモデルに『お願い』や『ありがとう』と言うことで、OpenAIはどれくらいの電力コストを失っているのだろうか」。これはX（旧Twitter）のユーザーが投げかけた一見何気ない質問だった。これに対しOpenAIのCEOであるサム・アルトマン（Sam Altman）氏は「数千万ドルの価値ある支出だ—将来何があるかわからないからね」と返答した。
tens of millions of dollars well spent–you never know
— Sam Altman (@sama) April 16, 2025
アルトマン氏の冗談めいた口調から判断すると、彼が正確な計算をしたわけではないと考えても安全だろう。しかし彼の返答は、ChatGPTやその他の生成AIチャットボットに対して礼儀正しく接することが、実際には時間と電力の無駄なのかどうかという推測をFuturismに促した。
Microsoft CopilotのディレクターによるAIと礼儀の関係性
AIに礼儀正しく接することは、単なる不必要な習慣や、誤った擬人化、あるいは未来のコンピューター支配者への恐怖ではないようだ。Microsoft Copilotのデザインチームディレクターであるカート・ビーバース（Kurt Beavers）氏によれば、「丁寧な言葉を使うことが応答の調子を設定する」という。さらに、AIモデルが「礼儀正しさを察知すると、より丁寧に返答する可能性が高くなる」と述べている。
とはいえ、時には下品な言葉遣いにも用途があるという。
引用元：TechCrunch
Your politeness could be costly for OpenAI
