Perplexity、月額200ドルのサブスクプラン「Perplexity Max」発表 パワーユーザー向けプレミアム機能提供

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  • Perplexityが月額200ドル(約2万9千円)のPerplexity Maxプランを新たに発表
  • Labsツールの無制限アクセスとAIブラウザ「Comet」への早期アクセスを提供
  • OpenAI o3-proやClaude Opus 4など最新フロンティアモデルへの優先アクセス権を付与
  • 2024年収益3,400万ドルながら6,500万ドルの現金燃焼で収益化が課題

Perplexity Max、パワーユーザー向け月額200ドルプラン開始

Perplexityは火曜日のブログ投稿で、パワーユーザー向けに月額200ドル(約2万9千円)のサブスクリプションプランを開始すると発表した。

Perplexity Maxと名付けられたこのプランは、同スタートアップのスプレッドシートおよびレポート生成ツールであるLabsへの無制限アクセスを提供するほか、Perplexityの今後のAI駆動ブラウザ「Comet」を含む新機能への早期アクセスも含まれる。Maxサブスクライバーは、OpenAI o3-proやClaude Opus 4など最新のフロンティアモデルを使用するあらゆるPerplexityサービスへの優先アクセス権も得られる。

Maxの開始により、Perplexityはパワーユーザーを活用するハイパープレミアムサブスクリプション階層を提供する最新のAIプロバイダーとなった。OpenAIが月額200ドル(約2万9千円)のChatGPT Proサブスクリプションで最初にこれを行ったが、Google、Anthropic、Cursorも最近数か月でこれに続いている。

Perplexityの多層サブスクリプション戦略と競合状況

Perplexityは現在、様々なサブスクリプションプランを提供している。月額200ドル(約2万9千円)のMaxプランに加え、Perplexityは一般消費者向けに月額20ドル(約2,900円)のProプラン、および1人当たり月額40ドル(約5,800円)のEnterprise Proプランを提供している。同スタートアップは、企業顧客向けにもハイパープレミアムMaxプランを最終的に提供する予定だと述べている。

The Informationが確認した財務資料によると、2024年にPerplexityは主に月額20ドル(約2,900円)のProプランへのサブスクリプションに牽引されて約3,400万ドル(約49億円)の収益を生み出したが、それでも約6,500万ドル(約94億円)の現金を燃焼した。Perplexityの現金燃焼の大部分は、クラウドサーバーへの多額の支出とOpenAIおよびAnthropicからのAIモデルへのアクセス購入に起因すると報告されている。

140億ドル評価額目指すも収益化に課題

Perplexityのビジネスは昨年以来成長しているようで、1月には年間経常収益(ARR)が8,000万ドル(約115億円)に達したと報告されている。しかし、同スタートアップは評価額を正当化するためには大幅により多くの収益を生み出す必要がある。5月、Perplexityは140億ドル(約2兆円)の評価額で5億ドル(約720億円)を調達する後期段階の交渉を行った。この資金調達ラウンドが正式に終了したかどうかは不明だ。

しかし、AI検索市場におけるPerplexityの競争は激化している。最近数か月で、GoogleはPerplexityのアプリに驚くほど似ている独自のAI駆動検索製品であるAIモードをユーザーの前に大々的に押し出している。OpenAIも最近数か月でChatGPTに検索をより深く統合しており、独自のブラウザの開始を検討していると報告されている。

Perplexityの成功の鍵の一つは、AIモデルを依存するAIプロバイダーと協力しながら、同時にAI検索市場で彼らを打ち負かす能力にあるかもしれない。Perplexity Maxサブスクライバーからの追加収益は、この分野での同スタートアップの競争能力を強化する可能性がある。

引用元: TechCrunch
Perplexity launches a $200 monthly subscription plan

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