- Perplexityが新機能「Deep Research」を発表、無料版での利用も可能とした。
- OpenAIやGoogleに続く参入で、AI検索市場の競争が激化している。
- ベンチマークテストでは21.1%のスコアを記録、多くの競合モデルを上回る結果を示した。
Perplexityの新機能「Deep Research」の概要
AIテクノロジー企業Perplexityは15日、詳細な調査機能「Deep Research」の提供を開始した。これは、GoogleのGeminiプラットフォームが2024年12月に発表し、OpenAIも今月初めに投入した同名機能に続く展開となる。

Perplexity Deep Research
同社のブログ投稿によると、この機能は「金融やマーケティングから製品調査まで、専門家レベルのタスクに対応する」としている。利用方法は、Perplexityのクエリ入力時にドロップダウンメニューから「Deep Research」を選択するだけで、詳細なレポートがPDFとして出力可能だ。現在はウェブ版で利用可能で、近くMac、iOS、Androidアプリにも実装される予定である。
競合製品との性能比較
学術分野の専門家レベルの問題を扱うAIベンチマークテスト「Humanity’s Last Exam」において、Perplexityのディープリサーチは21.1%のスコアを記録。Gemini Thinking(6.2%)、Grok-2(3.8%)、OpenAIのGPT-4o(3.3%)を大きく上回った。ただし、OpenAIのDeep Research(26.6%)には及ばなかった。

Perplexity Deep Research
価格設定と処理速度の優位性
OpenAIの同機能が月額200ドル(約30,000円)のProサブスクリプションを必要とする一方、Perplexityの場合、無料ユーザーでも1日の制限付きで利用可能だ。また、処理速度においても優位性を示し、ほとんどのタスクを3分以内で完了する。これはOpenAIの5〜30分と比較して大幅に短い時間である。
各社の特徴と課題
各社の特徴について、Perplexityは以下のように分析している:
・Perplexity AIはカジュアルな研究者向けの速度とアクセシビリティに優れている
・OpenAIは企業向けアプリケーションの分析深度で優位
・Googleは既存の生産性エコシステムとの統合性が最も高い
一方、The Economistは最近、OpenAIのDeep Researchの欠点として、データ解釈における「創造性」の限界や、「容易に入手可能な」情報源への依存傾向、さらには「すべての調査を超天才アシスタントに外注する」ことで「最良のアイデアを得る機会が減少する」というリスクを指摘している。これらの課題は、他社の同様のツールにも当てはまる可能性が高い。
引用元:TechCrunch
Perplexity launches its own freemium ‘deep research’ product