- OpenAIが、アラブ首長国連邦(UAE)にデータセンターを建設することを検討していると報じられている。
- Bloombergによれば、早ければ今週中にも合意が発表される可能性があるという。
- これは、OpenAIの中東における事業基盤を大幅に拡大することを目的としている。
- OpenAIは以前からUAEの企業と関係が深く、この動きは米国と友好的な政府との連携強化という同社の戦略とも一致する。
OpenAI、UAEでのデータセンター建設を検討
人工知能(AI)大手のOpenAIが、アラブ首長国連邦(UAE)にデータセンターを建設することを検討していると報じられている。Bloombergの報道によると、このデータセンター建設に関する合意は、早ければ今週中に発表される可能性もあるという。この動きは、OpenAIにとって中東地域での事業基盤を大きく拡大するものとなる。
UAEとの既存の関係と大型プロジェクト
Bloombergが指摘するように、OpenAIは以前からUAEと深いつながりを持っている。2023年には、アブダビのAI企業G42と提携を結んでおり、このG42は昨年、OpenAIの支援者でもあるマイクロソフトから15億ドル(約2300億円)の投資を受けている。また、UAEの王族が監督する投資組織であるMGXは、OpenAIの最近の資金調達ラウンドに参加したほか、OpenAIが計画する大型AIインフラプロジェクト「Stargate」にも貢献する予定である。
戦略的な中東進出の背景
OpenAIは、米国と友好的な関係にある政府を持つ国々との連携をより密接に進めようとしている。今月上旬には、「OpenAI for Countries」というプログラムを立ち上げ、国際的なAI顧客に対してより良いサービスを提供し、「民主的なAIを広める」ために必要な各国のインフラ構築を進めるとしている。UAEへのデータセンター建設検討は、このグローバル戦略の一環として、成長が期待される中東市場におけるプレゼンスを強化し、現地でのサービス提供能力を高める狙いがあると見られる。
OpenAIの今回の検討が具体化すれば、中東におけるAI開発や利用の加速にも寄与する可能性がある。今後の正式発表が待たれる。
引用元:TechCrunch
OpenAI may build data centers in the UAE | TechCrunch