- OpenAI、ソフトバンク、オラクルが米国内でAI用データセンター建設の大規模プロジェクトを開始。
- 「Stargateプロジェクト」と命名された合弁事業に4年間で最大5,000億ドル(約750兆円)を投資予定。
- テキサス州から開始し、2029年までに全米20か所への展開を目指す。
- マイクロソフト、NVIDIAなども技術パートナーとして参画。
OpenAI、Softbank、Oracle大規模プロジェクト始動
OpenAIは21日、ソフトバンクとオラクルを主要パートナーとして、米国内でAI用データセンターを建設する大規模プロジェクトを開始すると発表した。「Stargateプロジェクト」と名付けられたこの合弁事業は、テキサス州での大規模データセンター建設から開始し、その後他の州にも展開する計画だ。初期投資額は1,000億ドル(約150兆円)で、4年間で最大5,000億ドル(約750兆円)までの投資を予定している。
Announcing The Stargate Project
The Stargate Project is a new company which intends to invest $500 billion over the next four years building new AI infrastructure for OpenAI in the United States. We will begin deploying $100 billion immediately. This infrastructure will secure…
— OpenAI (@OpenAI) January 21, 2025
ホワイトハウスで開催された記者会見には、ソフトバンクの孫正義氏、OpenAIのサム・アルトマン(Sam Altman)氏、オラクルのラリー・エリソン(Larry Ellison)氏が出席。ドナルド・トランプ大統領も同席し、米国のインフラ投資計画について言及した。
ソフトバンクはすでにOpenAIの投資家として、前回の資金調達で5億ドル(約750億円)を出資し、さらに社員の株式売却を可能にするための15億ドル(約2,250億円)のテンダーオファーにも参加している。また、同社は今後4年間で米国に1,000億ドル(約15兆円)を投資することを約束している。
施設規模と展開計画
最初の施設となるテキサス州アビリーンのデータセンターは、34億ドル(約5,100億円)規模のプロジェクトとされ、2026年半ばまでに約1ギガワット(約75万世帯分の電力に相当)の電力を使用する規模となる見込みだ。エリソン氏によると、「各建物は約4.6万平方メートルで、現在10棟が建設中」という。2029年までに全米20か所への展開を計画している。
業界への影響と課題
マイクロソフトは最近、AI用データセンターに800億ドル(約12兆円)を投資する計画を発表している。また、マイクロソフトとBlackRockは昨年9月、AI用データセンターとその電力インフラの開発のため、最大1,000億ドル(約15兆円)を集める「グローバルAIインフラ投資パートナーシップ(GAIIP)」を設立した。
マッキンゼーのレポートによれば、今後5年間でデータセンターの機械・電気システムの調達・設置に関する資本支出は2,500億ドル(約37.5兆円)を超える可能性があるという。また、1月にはUAEの不動産開発大手DAMACプロパティーズの創業者であるフセイン・サジワニ氏が、米国内の新規データセンター建設に200億ドル(約3兆円)を投資すると発表している。
引用元:TechCrunch
OpenAI teams up with SoftBank and Oracle on $500B data center project