- OpenAIが自社ウェブサイトからDEI(多様性・公平性・包括性)へのコミットメントを表明していたページを削除した。
- 新ページでは「多様な背景」という表現は残すものの、「ダイバーシティ」という言葉の使用を避けている。
- この動きは、Meta、Google、Amazonなど大手テック企業がDEI関連方針を見直す近年の傾向と一致している。
OpenAIのDEIコミットメントページの変更内容
人工知能企業OpenAIが、ダイバーシティ、公平性、包括性(DEI)へのコミットメントを表明していたウェブページを削除した。従来の「commitment-to-dei」というURLは、現在「building-dynamic-teams」という新しいページにリダイレクトされている。
旧ページと新ページの内容の違い
Internet Web Archiveの記録によると、削除された旧ページでは「ダイバーシティ、公平性、包括性への投資」を継続的に行うことを明確に表明していた。一方、新しいページでは「異なる背景、経験、考え方を持つ人々によって、最強のアイデアが生まれる」という表現に変更されている。
変更のタイミングと背景
この変更は2025年1月に実施されたとみられる。ABC Newsの1月22日付の記事では旧ページが存在していたことが確認されており、1月27日には新しいページが公開されていた。なお、OpenAIはこの変更に関するコメント要請に対して、現時点で回答を行っていないという。
New OpenAI post: “Building dynamic teams” pic.twitter.com/60QUk0Ymta
— Tibor Blaho (@btibor91) January 27, 2025
米国におけるDEI方針を巡る状況
この動きは、DEIプログラムへの政治的・法的な反発が強まる中で起きている。先週、Pam Bondi(パム・ボンディ)司法長官は、連邦資金を受け取る民間企業の違法とされるDEIプログラムの調査と排除を司法省に指示した。Meta、Google、Amazonといった大手テック企業も、最近DEI関連方針の見直しや、年次報告書からの関連記述の削除を実施している。
引用元:TechCrunch
OpenAI scrubs diversity commitment web page from its site