- OpenAIがサードパーティアプリでChatGPTアカウントによるサインイン機能を検討中
- ChatGPTの月間アクティブユーザー数は約6億人に到達
- 今月CodexCLIで開発者向けプレビューを開始、Plus利用者に5ドル(約700円)のAPIクレジット提供
- Apple、Google、Microsoftなど大手テック企業との競争激化
OpenAIがChatGPTサインイン機能の開発者募集を開始
OpenAIは火曜日に公開したウェブページで、ユーザーがChatGPTアカウントを使用してサードパーティアプリにサインインできる方法を検討していることを明らかにした。同社は現在、このサービスをアプリに統合したい開発者からの関心を調査している。
ChatGPTは世界最大級のコンシューマーアプリケーションの一つとなりつつあり、現在約6億人の月間アクティブユーザーを抱えている。この人気を活用するため、OpenAIはオンラインショッピング、ソーシャルメディア、パーソナルデバイスなど、他のコンシューマー分野への拡大を積極的に模索しているようだ。
Apple、Google、Microsoftとの競争強化
「ChatGPTでサインイン」機能は、OpenAIがApple、Google、Microsoftなどの大手消費者向けテクノロジー企業と競合するのに役立つ可能性がある。これらの企業は、サードパーティアプリへの簡単なサインイン方法を含む幅広いオンラインサービスで人々をサポートしている。
OpenAIは小規模企業から大規模アプリまで、幅広い企業とのサインインサービス統合に関心を示している。開発者向けの関心調査フォームでは、週間ユーザー数1,000人未満の小規模企業から1億人以上の大規模アプリまで、アプリのユーザーベースを指定するよう求めている。また、現在AI機能をどのように課金しているか、OpenAI APIの顧客かどうかも質問している。
CodexCLIでのプレビュー実施とインセンティブ提供
Bigger deal than people are realizing
sign in with chatGPT is about to be EVERYWHERE pic.twitter.com/XNsloe1nS8
— Nick Dobos (@NickADobos) May 19, 2025
今月初め、OpenAIはターミナル向けオープンソースAIコーディングツールであるCodexCLIで、開発者向けに「ChatGPTでサインイン」エクスペリエンスのプレビューを開始した。この機能により、開発者はChatGPT Free、Plus、またはProアカウントをAPIアカウントに接続できる。
OpenAIはChatGPTでサインインしたPlusユーザーに5ドル(約700円)のAPIクレジット、Proユーザーには50ドル(約7,000円)のAPIクレジットを提供した。
Sam Altman氏の2023年構想が本格始動
Sam Altman(サム・アルトマン)氏CEOは2023年に、同社が2024年に「OpenAIでサインイン」機能を検討する可能性があると述べていた。しかし、OpenAIは2025年の現在、この機能をより本格的に構築しているようだ。
ChatGPTユーザー向けのサインイン機能がいつ提供開始されるか、何社がその一部となることにサインアップしたかは不明である。TechCrunchからのコメント要請に対し、OpenAIは即座に回答していない。
引用元:TechCrunch
OpenAI may soon let you ‘sign in with ChatGPT’ for other apps