要点まとめ
- OpenAIが米国とインドで電話番号のみでのChatGPTアカウント作成機能のベータテストを開始。
- 有料プランへのアップグレードや二要素認証には、メールアドレスでの本人確認が必要。
- 1つの電話番号で作成できるアカウントは1つのみに制限。
- 週間アクティブユーザー3億人を抱える一方で、2024年度は約50億ドルの損失を計上。
電話番号での登録での制限事項
電話番号でアカウントを作成したユーザーは、ChatGPT PlusやChatGPT Proといった有料プランへのアップグレードには、メールアドレスによる本人確認が必要となる。また、二要素認証もメールアドレスなしでは利用できない。一度使用された電話番号による新規アカウントの作成は制限される。
再利用番号の取り扱い
OpenAIは自社のQ&Aページで、「再利用された電話番号ではエラーが発生する可能性がある。現時点での回避策はなく、サポートへの連絡か、2025年に予定されているシステムアップデートまで待つ必要がある」と説明している。なお、この電話番号のみでのサインアップ機能は、現時点で米国とインド以外への展開予定はない。
ユーザー拡大への取り組み
OpenAIは2023年12月、米国ユーザー向けに月15分無料の音声通話によるChatGPT利用を開始。同時期にWhatsAppでのChatGPT利用も可能にし、1日あたりの利用回数制限付きで基本機能を提供している。
事業収支の課題
2024年には37億ドルの収益を見込む一方で、オフィス賃料、人件費、AI学習インフラ等の支出により、約50億ドルの損失を計上したとされる。OpenAIは各種サブスクリプション料金の値上げを検討しており、サム・アルトマンCEOは最上位プランでも赤字であることを最近明らかにしている。また、一部サービスの従量課金制への移行も検討中だ。
引用元:TechCrunch
OpenAI tests phone number-only ChatGPT signups