- OpenAIが、複雑な研究を支援する新AIエージェント「ディープリサーチ」を発表。
- 金融、科学、政策、エンジニアリング分野の専門家向けに設計された高度な調査機能を提供。
- ChatGPT Proユーザーに提供開始、月間100クエリまでの利用が可能。
Deep researchの概要と提供範囲

OpenAI
OpenAIは2月2日、ChatGPTプラットフォームに新たなAIエージェント「Deep research」を追加すると発表した。この機能は、複数のウェブサイトや情報源から詳細な情報を収集し、綿密な分析を必要とする研究をサポートするために設計されている。現在はChatGPT Proユーザーのみが月間100クエリまで利用可能で、今後ChatGPT PlusとTeamユーザー、さらにEnterpriseユーザーへと展開される予定だ。
公式ブログによると、ディープリサーチは、コンポーザーで「deep research」を選択し、クエリを入力するだけで利用可能。ファイルやスプレッドシートの添付にも対応している。検索結果の取得には5〜30分を要し、完了時に通知が送られる。現在はウェブのみの提供だが、今月中にモバイルとデスクトップアプリへの統合も予定されている。
技術的特徴と性能
OpenAIは、新たに発表したo3「推論」AIモデルの特別バージョンを使用。このモデルは、ブラウザとPythonツールを使用する実世界のタスクで強化学習を行い、ウェブ閲覧とデータ分析に最適化されている。Humanity’s Last Examという評価テストでは26.6%の精度を達成し、Google GeminiのThinking(6.2%)、Grok-2(3.8%)、GPT-4o(3.3%)を大きく上回った。
今後の展開と制限事項
現在はテキストのみの出力だが、今後は埋め込み画像、データの可視化、その他の分析出力が追加される予定。また、サブスクリプションベースや内部リソースなど、より専門的なデータソースとの連携も計画されている。ただし、OpenAIは権威ある情報とうわさの区別が困難な場合があること、不確実性の伝達が不十分な場合があること、レポートや引用の書式にエラーが発生する可能性があることなどの制限事項を明らかにしている。
引用元:TechCrunch
OpenAI unveils a new ChatGPT agent for ‘deep research’