- OpenAIがXcodeのAIコーディングツール「Alex」の開発チームを獲得
- Y Combinator支援のスタートアップ、Alexの3人チームがOpenAIのCodex部門に参加
- Apple自身がXcodeにChatGPT統合を発表した影響でサービス終了へ
- OpenAIによる人材獲得型買収の一環、今週にはStatsigを11億ドル(約1,650億円)で買収
Xcode向けAIツール「Alex」開発チームがOpenAIのCodex部門に合流
アクワイア・ハイアは定着しつつあるようだ。開発者がAppleの開発スイート「Xcode」内でAIモデルを使用できるようにする人気ツール「Alex」の背後にいるチームが、OpenAIに参加することになった。
Xのポストで、Alexの創設者Daniel Edrisian(ダニエル・エドリシアン)氏は、スタートアップのチームがOpenAIのCodex部門に参加すると述べた。同部門は同社のAIコーディングエージェントを構築している。
Y Combinator支援のAlexが直面したAppleとの競合
Y Combinator支援のAlexは2024年に設立され、AIモデルをXcodeに統合することを目指していた。しかし、Appleは今年初めにXcodeをアップデートし、外部ツールを必要とせずにユーザーがChatGPTやその他のAIモデルを利用できるようにした。Edrisian氏は、これがスタートアップのチームがOpenAIに参加した理由かどうかには言及していない。
「我々が始めた時、XcodeにはAIがなかった。『Xcodeのためのカーソル』を構築することはクレイジーに聞こえたが、我々はとにかくそれを実現した。そして、時間をかけて、iOS・MacOSアプリのための最高のコーディングエージェントを構築した」とEdrisian氏は投稿で述べている。
Alexサービス終了スケジュールと既存ユーザーへの配慮
Alexのブログ投稿で、スタートアップは既存ユーザーのサポートを継続するものの、アプリは10月1日以降ダウンロードできなくなると発表した。同社は、チームがツールに新機能を追加することはないが、既存ユーザーが使用している限り製品を維持すると述べた。
AlexのY Combinatorのリスティングによると、スタートアップはコーディングツールに3人が取り組んでいたと記載されている。これらの従業員全員がOpenAIに参加するかは明らかでない。
OpenAIの人材獲得戦略とStatsig買収
OpenAIはコメントを求めたが、回答があれば記事を更新する予定だ。
OpenAIは過去にも、会社全体を買収するのではなく、スタートアップの背後にいるチームのみを雇用するという類似の「買収」をいくつか行っている。同社は今週初めに、プロダクトテストスタートアップのStatsigを11億ドル(約1,650億円)で買収すると発表した。
引用元: TechCrunch OpenAI hires the team behind Xcode coding assistant Alex
https://techcrunch.com/2025/09/05/openai-hires-the-team-behind-xcode-coding-assistant-alex-codes/