OpenAI、年間売上200億ドル達成と1.4兆ドルのデータセンター投資計画を発表

OpenAI

  • OpenAIの年間経常収益は200億ドル(約3兆円)を突破し、2030年までに数千億ドル規模への成長を見込む
  • 今後8年間で約1.4兆ドル(約210兆円)のデータセンター投資を計画
  • エンタープライズ向け製品、コンシューマーデバイス、ロボティクス、科学的発見、AIクラウドサービスなど新事業を展開予定
  • すでに100万社のビジネス顧客を獲得、Jony Ive(ジョニー・アイブ)氏のデザイン会社を買収しAIデバイス開発中

Sam Altman CEOが明かすOpenAIの収益と投資規模

2025年、OpenAIは数十億ドル規模のデータセンター契約を毎月のように締結してきた。11月6日木曜日、OpenAIのCEOであるSam Altman(サム・アルトマン)氏はX(旧Twitter)への長文投稿で、その総額を公式に明らかにした。

「当社は今年末までに年間経常収益率(ARR)が200億ドル(約3兆円)を超え、2030年までに数千億ドル規模に成長すると予想している。今後8年間で約1.4兆ドル(約210兆円)の投資コミットメントを見込んでいる」とAltman氏は述べた

この投稿は主に、CFOが政府保証付きローンについて発言し、その後すぐに撤回したことをめぐる騒動への対応だったが、Altman氏は同時に、大きな収益を生み出すと考えている将来のビジネス計画も多数列挙した。

OpenAIの新規事業展開:エンタープライズから科学的発見まで

Altman氏は、OpenAIが近日中にエンタープライズ向け製品を投入すると述べた。今週初め、OpenAIはすでに100万社のビジネス顧客を獲得していると発表している。

また、コンシューマーデバイスとロボティクスを事業領域として挙げた。5月、OpenAIはJony Ive(ジョニー・アイブ)氏の会社ioを買収しており、両社は手のひらサイズのAIデバイスの開発に取り組んでいると報じられている。

Altman氏は科学的発見も今後のビジネスとして言及した。この分野についてはまだ詳細が明らかになっていないが、OpenAIのバイスプレジデントであるKevin Weil(ケビン・ワイル)氏が数カ月前に「OpenAI for Science」という新規プロジェクトの立ち上げについて触れている。

OpenAIがAIクラウドプロバイダーへの参入を示唆

Altman氏はさらに、OpenAIがクラウドコンピューティングプロバイダーになる可能性にも言及した。「当社はまた、他の企業(および個人)に対してコンピューティング容量をより直接的に販売する方法も検討している。世界は大量の『AIクラウド』を必要とすることになると確信しており、これを提供することに意欲的だ」と述べた。

これは、まだ独自のデータセンターネットワークを持たない企業としては大胆なアイデアである。

資金調達戦略:増資と融資の活用

収益以外にも、Altman氏は同社が従来型の方法で資金ニーズを賄う可能性があると指摘した。具体的には、さらなる株式売却や融資の利用などである。


引用元:TechCrunch Sam Altman says OpenAI has $20B ARR and about $1.4 trillion in data center commitments
https://techcrunch.com/2025/11/06/sam-altman-says-openai-has-20b-arr-and-about-1-4-trillion-in-data-center-commitments/

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