ニューヨーク・タイムズ、Perplexityへコンテンツ利用停止を要求

Perplexity

  • ニューヨーク・タイムズ(NYT)がPerplexityに対し、コンテンツの無断使用を理由に停止要求を送付
  • Perplexityはニュース要約にNYTのコンテンツを使用していたとされる
  • AI技術によるコンテンツ利用の適法性が改めて問われる

NYT、AIスタートアップPerplexityに警告

米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)が、AIスタートアップPerplexityに対し、同紙のコンテンツを無断で利用しているとして、利用停止を求める通知を送付したことが明らかになった。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の報道によると、NYTはPerplexityがその記事を無断で使用していると主張している。

ChatGPTの導入以来、NYTはインターネットをくまなく調べて情報を見つけ、ユーザーのために段落の要約を作成できるチャットボットに警鐘を鳴らしてきた。10月2日付けのPerplexityへの書簡で、NYTはAI企業に「タイムズのコンテンツに対する現在および将来のすべての不正アクセスと使用を直ちに停止し、停止する」よう要求した。

PerplexityのAI技術とNYTの主張

PerplexityはAIを活用した検索エンジンおよび要約サービスを提供しており、ユーザーが入力した質問に対してインターネット上の情報を収集し、要約を生成する仕組みだ。NYTは、同社のコンテンツが無許可で利用されている点を問題視しているとされる。

Perplexity側は「私たちは基礎モデルを構築するためにデータをスクレイピングするのではなく、Webページにインデックスを付け、ユーザーが質問したときに回答を知らせるために、事実に基づくコンテンツを引用として表示しています」と語っている。

AIによるコンテンツ利用の適法性を巡る議論

NYTは、昨年末に提訴したOpenAIとも争っており、同社がAIチャットボットのトレーニングに許可なく数百万の新聞記事を使用していると非難している。

今回の事例は、AI技術がニュースコンテンツをどのように利用するかという問題を改めて浮き彫りにしている。メディア各社は、自社コンテンツの無断利用を防ぐため、AI企業に対してより厳格な規制を求める動きを強めている。

引用元:ロイター
NYT sends AI startup Perplexity cease-and-desist notice over content use – WSJ reports

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