Nvidia CEOのJensen Huang氏、DeepSeekの影響について市場の見方は間違いと指摘

DeepSeek

  • Nvidia創業者兼CEOのJensen Huang氏が、DeepSeekのR1モデルは脅威ではなく、むしろAI市場を加速させる要因になると主張。
  • DeepSeekのR1発表後、Nvidiaの株価は一時16.9%下落し、時価総額から6,000億ドル(約90兆円)が消失。
  • 現在、Nvidiaの株価はほぼ回復し、2月26日の第4四半期決算発表で市場の反応に関する詳細な説明が予想される。

Jensen Huang氏、DeepSeekのR1モデルを「非常に興奮させられる」と評価

Nvidia創業者兼CEOのJensen Huang(ジェンセン・ファン)氏は、DeepSeekの技術革新とそのNvidiaのビジネスへの潜在的な悪影響について、市場の見方は誤りだと指摘した。木曜日に公開された事前インタビューで、DataDirect NetworksのCEOであるAlex Bouzari(アレックス・ブザリ)氏との対話の中で、ファン氏はDeepSeekのR1オープンソース推論モデルを「非常に興奮させられる」と評した。

市場反応とNvidiaの株価への影響

「市場はR1に対して『ああ、もうAIは終わりだ』というように反応した」とファン氏は語った。「突然降って湧いたように、もう計算能力は必要ないと。しかし、それは全く逆だ。完全に逆である。」ファン氏は、R1の公開はAI市場にとって本質的に良いことであり、計算リソース(Nvidiaが製造するような)の需要が無くなるのではなく、むしろAIの採用を加速させると述べた。

DeepSeekの今後の展開とNvidiaの決算予想

DeepSeekのR1モデルのオープンソース版公開から約1ヶ月後のファン氏のコメントは、市場に大きな影響を与えた。Nvidiaの株価は発表後の1取引日で16.9%下落した。Yahoo Financeのデータによると、1月24日にNvidiaの株価は142.62ドル(約21,393円)で取引を終えた。続く1月27日月曜日には急落し、118.52ドル(約17,778円)で取引を終了。この出来事により、わずか3日間でNvidiaの時価総額から6,000億ドル(約90兆円)が消失した。

その後、チップメーカーの株価はほぼ完全に回復。金曜日には140ドル(約21,000円)で取引を開始し、約1ヶ月で失った価値をほぼ完全に取り戻した。Nvidiaは2月26日に第4四半期決算を発表する予定で、この市場の反応についてさらに詳しく説明されると予想される。一方、DeepSeekは木曜日に、来週の「オープンソース週間」イベントの一環として5つのコードリポジトリをオープンソース化する計画を発表した。

引用元:TechCrunch
Nvidia CEO Jensen Huang says market got it wrong about DeepSeek’s impact

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