- Google社NotebookLMの動画概要機能が日本語含む80言語対応に拡張
- 音声概要機能も非英語言語でより詳細な要約が可能に
- 先月英語のみで開始した動画プレゼンテーション変換機能を多言語化
- 全ユーザー向けに今週から世界規模で段階的展開開始
NotebookLM、動画概要機能を80言語に拡張
Google社は8月25日(月)、同社のAI搭載ノート作成ツール「NotebookLM」の動画概要機能を80言語に対応させるアップデートを発表した。フランス語、ドイツ語、スペイン語、日本語が含まれている。同社はまた、音声概要機能もアップグレードし、非英語の音声要約をより詳細にした。
先月、NotebookLMは動画概要機能を開始し、ユーザーがノート、PDF、画像を動画プレゼンテーションに変換できるようになった。これまで英語のみで利用可能だったが、今回のアップデートにより、好みの言語で視覚的要約から学習したい非英語話者にとって有益となる。
音声概要も非英語ユーザー向けに改善
さらに、音声概要も非英語ユーザーにとってより良いものになっている。元々は短い要約に限定されており、完全版は英語のみだった。現在、ユーザーは80以上の言語でより詳細な概要を取得できる。同社は、ユーザーがハイライトのみを希望する場合、より短い概要を取得するオプションも引き続き利用できると述べている。
グローバルユーザーのニーズに対応
これらのアップデートは、NotebookLMのグローバル読者のニーズに応えるよう設計されており、好みの言語に関係なく、動画や音声要約を通じてユーザーが学習できるよう支援する。
本日から、これらのアップデートは全ユーザーが利用可能となり、次週にかけて世界規模で段階的に展開される予定だ。
NotebookLM機能の進化と市場での位置付け
今回の多言語対応により、NotebookLMは単なる英語圏向けツールから真のグローバルプラットフォームへと進化を遂げた。特にノート、PDF、画像から自動的に動画プレゼンテーションを生成する機能は、教育分野やビジネス分野での活用が期待される。
日本語対応により、日本国内のユーザーも母語で効率的な学習体験を得られるようになった。これは特に学術研究、企業研修、個人学習において大きな利便性向上をもたらすと考えられる。
AI要約技術の民主化を促進
80言語対応は、AI技術の恩恵を世界中のより多くのユーザーに提供するGoogle社の戦略を反映している。従来、高度なAI機能は主に英語話者に限定されることが多かったが、今回のアップデートはこの障壁を大幅に低減する。
音声概要機能の改善も含めて、ユーザーは自分の学習スタイルと言語的背景に最適な方法で情報を消化できるようになった。短縮版と詳細版の選択肢により、用途に応じた柔軟な利用が可能となっている。
今後の展開と競合状況
NotebookLMの多言語化は、AIアシスタント市場でのGoogle社の競争力強化に寄与すると予想される。特に教育技術分野において、他社製品との差別化要因となる可能性が高い。
全世界での段階的展開により、各地域のユーザーフィードバックを収集しながら、更なる機能改善が進められると考えられる。これは持続的な製品開発サイクルの確立につながるだろう。
引用元:TechCrunch NotebookLM’s Video Overviews feature now supports 80 languages
https://techcrunch.com/2025/08/25/notebooklms-video-overview-feature-now-supports-80-languages/