Mistral AIが「Agents API」をリリース、AIエージェント構築と連携を加速

Mistral AI

  • 仏AI企業のMistral AIが、自律的なAIエージェントを構築するための「Agents API」を発表し
  • Mistralが定義するAIエージェントは、LLMを搭載し、高水準の指示から計画立案、ツール活用、タスク実行、目標達成までを自律的に行えるシステム
  • Agents APIは、基本的な言語モデルをベースに、アクション、コンテキストトラッキング、複数のエージェントを連携させるためのツールで構成、MCPツールとの連携も可能
  • エージェント同士で連携可能、複雑なタスクを分担・協調して実行し、例えば金融エージェントがWeb検索や計算エージェントにタスクを引き継ぐという応用へ期待

Mistral AI、AIエージェント構築APIを発表

フランスのAI開発企業Mistral AIは5月27日(現地時間)、人工知能(AI)エージェントを構築するための新たなインターフェース「Agents API」を発表した。このAPIは、同社が定義する高度なAIエージェントの作成と連携を可能にすることで、より複雑なタスクの自動化と効率化を目指すものだ。

Mistralが定義するAIエージェントとは

MistralによるAIエージェントの定義は「大規模言語モデル(LLM)を搭載した自律システムであり、高水準の指示を与えることで、計画を立て、ツールを活用し、処理ステップを実行し、特定の目標を達成するためのアクションを実行できる」というものだ。エージェントは、高度な自然言語処理能力を活用して複雑なタスクを効率的に理解・実行し、さらには互いに連携してより高度な成果を達成することも可能であるとされている。

Agents APIの機能と連携

今回発表されたAgents APIは、基本的な言語モデルを基盤とし、アクションの実行、コンテキストの追跡、そして複数のエージェントを連携させるためのツールで構成されている。各エージェントは、コネクタやMCP(Mistral Cloud Platform)ツールと連携することで、Pythonコードの実行、Web検索、画像生成、Mistral Cloudからのドキュメント取得など、多様な機能を実行できる。

また、作成したエージェント同士を連携させる「オーケストレーション」機能も特徴の一つだ。複数のエージェントが単一のタスクを連携して実行し、必要に応じて作業を分担できる。例えば、金融関連のエージェントが、特定の財務指標を収集するためにWeb検索エージェントや計算エージェントにタスクを引き継ぎ、各エージェントがそれぞれの専門分野に集中するといった応用が考えられる。公開されたデモ動画では、Agents APIで構築された財務アドバイザリエージェントが、複数のMCPサーバーをオーケストレーションして財務指標を収集し、洞察をまとめ、結果を安全にアーカイブする様子が示されている。

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