Microsoft、今四半期にAIキャパシティ制約の発生を予測

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  • Microsoftの幹部が需要増加によるAIサービス停止の可能性を警告
  • 同社CFOのエイミー・フッド氏は6月にもAIキャパシティ制約が発生する可能性を示唆
  • 年間800億ドル(約120兆円)のデータセンター投資計画は維持

Microsoftが四半期決算発表でAIサービス制約を警告

水曜日のMicrosoftの決算発表において、同社幹部は需要が同社のデータセンター開設能力を上回るため、顧客がAIサービスの中断に直面する可能性があると警告した。

6月頃からのAIキャパシティ制約を予測

Microsoftのエグゼクティブバイスプレジデント兼最高財務責任者(CFO)のエイミー・フッド(Amy Hood)氏は、同社の2025年度第3四半期決算説明会で、同社が早ければ6月にもAIキャパシティの制約に直面する可能性があると述べた。

「第4四半期末までにバランスが取れることを期待していたが、四半期を通じて見られたように需要の増加が見られた」とフッド氏は述べた。「そのため、年度末に向けて少し不足気味、少しタイトになる見込みだ」。

データセンターリース解約報道との矛盾

フッド氏の発言のタイミングは興味深い。というのも、Microsoftは今年に入って複数のデータセンターのリースをキャンセルしたと報じられているからだ。

2月、投資銀行のTDコーウェンはMicrosoftが「数百メガワット」、つまり2つのデータセンターに相当する複数のデータセンターリースをキャンセルしたというメモを公開した。それ以降の2か月間で、さらに追加のデータセンターリースのキャンセルに関する複数の報道があった。

800億ドルのデータセンター投資計画は継続

Microsoftはこの2つの事例は必ずしも関連していないと述べている。同社は今日、当初今年初めに予定していた通り、今年データセンターに800億ドル(約120兆円)を投資することへのコミットメントを再確認した。この金額の半分は米国ベースのデータセンター向けだ。

データセンター関連決定の長期的性質

フッド氏はまた、今日の需要と明日の需要は同じものではないと付け加えた。

「これらは非常に長いリードタイムの決定であることを思い出してほしい。土地の確保から建設完了まで、5年から7年、2年から3年のリードタイムがかかることがある」とフッド氏は述べた。「そのため、我々は需要曲線を注視しながら、常にバランスをとる立場にある」。

Microsoftのサティア・ナデラ(Satya Nadella)CEOは決算説明会の冒頭で、同社が過去四半期に10の新しい国と4つの新しい大陸にわたってデータセンターを開設したと述べた。

引用元:TechCrunch
Microsoft expects some AI capacity constraints this quarter

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