- MetaがAI部門を「AI製品チーム」と「AGI基盤ユニット」の2つのチームに分割
- AI製品チームはFacebook、Instagram、WhatsAppのAI機能と独立型AIアプリに注力
- AGI基盤ユニットはLlamaモデルの改良など長期的な取り組みを担当
- OpenAI、Google、Anthropicとの競争激化に対応、リストラは実施せず
MetaがAI部門を戦略的に再編成
Axiosの報道によると、MetaはAI部門を2つの新しいチームに分割している。同社のAI人材は今後、AI製品チームまたはAGI基盤ユニットのいずれかに配属される。雇用削減は行われていないようだ。
AI製品チームは、Facebook、Instagram、WhatsApp内のAI機能や、Metaの新しいスタンドアロンAIアプリなど、消費者向けの取り組みに焦点を当てる。一方、AGI基盤ユニットは、Llamaモデルの改良など、より大局的な取り組みに集中する。
OpenAI対抗戦略としての組織改革
OpenAI、Google、Anthropicなどの企業が動きを見せる中、Metaは競争に遅れを取らないよう最善を尽くしている。同社は最近、初期段階の企業が生成AIアプリケーションにMetaの製品を使用することを奨励するLlama for Startupsプログラムを開始した。
また、4月に開催されたMetaのLlamaConイベントの多くは、同社がOpenAIと競合できることを示すことに重点を置いていた。
AI製品チームの具体的な取り組み
AI製品チームは、MetaのソーシャルメディアプラットフォームにおけるAI機能の開発を担当する。これには、Facebook、Instagram、WhatsAppに統合されたAI機能の改良と、独立型AIアプリの開発が含まれる。同社は4月に、ChatGPTと競合する独立型AIアプリを発表している。
AGI基盤ユニットの長期戦略
AGI基盤ユニットは、より根本的で長期的なAI開発に取り組む。主な焦点は、MetaのオープンソースLlamaモデルの継続的な改良と、汎用人工知能(AGI)への道筋を築くことだ。このアプローチにより、Metaは短期的な製品開発と長期的な研究開発のバランスを取ろうとしている。
今回の組織再編は、AI分野で急速に進歩する競合他社に対抗するためのMetaの戦略的な動きと見られる。チームを専門化することで、それぞれの領域でより迅速かつ効果的な開発を目指している。
引用元:TechCrunch
Meta reportedly splits its AI team to build products faster