- Hugging Faceの開発チームが、OpenAIのディープリサーチツールのオープンソース版を開発。
- OpenAIのo1モデルと独自のフレームワークを組み合わせ、24時間以内に基本機能を実現。
- ベンチマークスコアでは、OpenAIの67.36%に対し54%を達成。
Hugging Faceによる新たな取り組み
AI開発プラットフォームHugging Faceの共同創業者兼チーフサイエンティストであるThomas Wolf(トーマス・ウルフ)氏らの開発チームが、OpenAIのディープリサーチツールの「オープン」版を構築したと発表した。
OpenAIが日曜日のイベントで公開したディープリサーチは、あらゆる主題に関する研究レポートをウェブから収集・作成するツールである。ただし、現在は月額200ドル(約2万円)のChatGPT Proプラン加入者のみが限定プレビューで利用可能となっている。
Hugging Faceチームのプロジェクト「Open Deep Research」は、OpenAIのo1モデルとオープンソースの「エージェントフレームワーク」で構成されている。o1は有料APIの独自モデルだが、開発チームによると、DeepSeekのR1などの「オープン」モデルよりも優れたパフォーマンスを示したという。
性能評価と今後の課題
研究者らは24時間以内に、シンプルなテキストベースのブラウザと「テキストインスペクター」ツールキットを使用してo1を実装。Open Deep Researchは自律的にウェブを巡回し、ページのスクロール、ファイル操作、データ計算までを実行できる。
一般AIアシスタント向けベンチマークGAIAでは、Open Deep Researchは54%のスコアを達成。これはOpenAIのディープリサーチの67.36%に比べると低いものの、開発期間を考慮すれば注目に値する成果である。ただし、OpenAIのo3モデルに匹敵するオープンモデルの開発なしには、完全な代替は難しいとされている。
引用元:TechCrunch
Hugging Face researchers aim to build an ‘open’ version of OpenAI’s deep research tool