Grok 4がxAIの収益を325%押し上げ – AIコンパニオンよりも最新モデルが収益源に

xAI

  • Grok 4リリース後、iOS収益が325%増の41万9,000ドル(約6,285万円)に急増
  • AIコンパニオン機能は話題性はあるものの、収益への影響は限定的
  • 月額300ドル(約4万5,000円)のSuperGrok Heavyプランが高額収益を牽引
  • App Storeランキングで総合3位、生産性カテゴリ2位まで上昇

Grok 4リリースでxAIが収益急増を記録

Elon Musk(イーロン・マスク)氏のxAIが開発するGrokのAIコンパニオンは過激で制約のない回答で話題となっているが、実際にアプリの収益を押し上げているのはGrok 4という最新モデルだ。

xAIは7月9日深夜にGrok 4をリリースし、7月11日金曜日までにGrokのiOS総収益は前日比325%増となる41万9,000ドル(約6,285万円)を記録した。これは、Grok 4リリース前日の9万9,000ドル(約1,485万円)から大幅な増加となっている。アプリ分析企業Appfiguresのデータによるものだ。

継続的な高収益とダウンロード数の増加

Grokは新モデルリリース後の数日間、通常を大きく上回る収益を維持した。総収益は数日間36万7,000ドル(約5,505万円)を超え、7月14日には31万ドル(約4,650万円)まで下落した。

加えて、Grok iOSアプリの日次ダウンロード数は7月11日までに279%増の19万7,000回を記録し、Grok 4リリース前の5万2,000回から大幅に増加した。

AIコンパニオンの限定的な収益効果

翌週の7月14日にGrokのAIコンパニオンが追加されたが、ダウンロード数と収益の伸びはそれほど顕著ではなかった。コンパニオンへの好奇心がより多くのインストールを促した可能性があるが、この機能は月額30ドル(約4,500円)の「Super Grok」契約者のみが利用可能にもかかわらず、同社にとって重要な収益源になる態勢は整っていない。

コンパニオンリリース翌日のGrokのiOSダウンロード数は世界全体で40%増の17万1,000回の日次インストールを記録したが、収益は9%増の33万7,000ドル(約5,055万円)にとどまった。

新AIモデルとコンパニオンの収益効果の差

リリースによる影響は明らかにあったものの、新AIモデルのリリース時と比べて明らかに小規模だった。Grokの高額な新サブスクリプション提供がGrok 4リリースと同時期だったことを考えると、有料契約者数のわずかな増加でもGrokのiOS収益を大幅に押し上げる可能性があることは驚くべきことではない。

SuperGrok Heavy – 業界最高額のAIサブスクリプション

同社は、Grok 4とGrok 4 Heavyに加えて、これまでで最も高額なプランとなる月額300ドル(約4万5,000円)のサブスクリプション「SuperGrok Heavy」も提供すると発表した。このプランでは契約者にGrok 4 Heavyやその他の新機能への早期アクセスを提供するとxAIは述べているが、OpenAI、Google、Anthropicを含む他の主要AIプロバイダーの同等プランよりも高額だ。

App Storeランキングでの躍進

新モデルへの関心は、リリース直後にGrokのApp Storeランキングも押し上げ、7月12日までにGrokは総合3位、生産性カテゴリで2位のアプリとなった。その関心は過去1週間でやや低下し、アプリは現在総合17位となっているが、Appfiguresのデータによると、生産性カテゴリでは依然として2位を維持している。

データ分析の範囲と制限

Appfiguresは、現在AndroidデバイスからのデータよりもiOSデータセットの方が包括的であるため、この分析ではiOSデータに焦点を当てたと指摘している。後者は現時点では7月14日までしか利用できない状況で、AppfiguresのモデルがGoogle Playデータを処理するのにより多くの時間が必要だからだ。

引用元: TechCrunch Grok’s AI companions drove downloads, but its latest model is the one making money
https://techcrunch.com/2025/07/21/groks-ai-companions-drove-downloads-but-its-latest-model-is-the-one-making-money/

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