Google、AI人材に競合他社への転職防止策として「何もしない」ことに報酬支払いか

GoogleのDeepMind、競合他社への転職を1年間禁止する「積極的な」競業避止条項を導入
一部社員には待機期間中も給与を支払う「長期有給休暇」状態を作り出している
米国では競業避止条項が禁止されたが、ロンドン本社には適用されず

Google、AI人材確保に極端な施策

Google、OpenAI、その他の大手企業間での熾烈な競争の中、トップAI人材の維持が困難になっている。Business Insiderの報道によると、GoogleのAI部門であるDeepMindは、英国の一部AI社員に対して、最長1年間にわたり競合他社での勤務を禁止する「積極的な」競業避止条項を導入している。

「何もしない」期間中も給与支払い

一部の社員はこの期間中も給与を受け取っており、事実上の長期有給休暇状態となっている。しかしBusiness Insiderによると、この慣行により研究者たちはAI進歩の速いペースから取り残されたと感じることがあるという。

米国と英国の規制の違い

米国では連邦取引委員会（FTC）が昨年、ほとんどの競業避止条項を禁止したが、この規制はDeepMindのロンドン本社には適用されない。先月、Microsoft AI担当バイスプレジデントはXへの投稿で、DeepMindのスタッフが競業避止条項から「逃れる」ことの困難さに「絶望して」彼に連絡してきていると述べた。

Dear @GoogDeepMind ers, First, congrats on the new impressive models.

Every week one of you reaches out to me in despair to ask me how to escape your notice periods and noncompetes. Also asking me for a job because your manager has explained this is the way to get promoted, but…

— Nando de Freitas (@NandoDF) March 26, 2025