Google NotebookLM、動画要約機能「Video Overviews」を全ユーザーに展開

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  • GoogleがAIベースのNotebookLMに動画要約機能「Video Overviews」を全ユーザーに提供開始
  • PDF、画像、ノートなどの複雑な資料を消化しやすい視覚的プレゼンテーションに変換可能
  • 既存のAudio Overviews機能の視覚版として、データ説明やプロセス解説に特化
  • Studio パネルのアップデートで複数出力の保存とマルチタスク機能を追加

Audio Overviewsに続く視覚的アプローチの新機能

Googleは火曜日、AIベースのノート作成・研究アシスタント「NotebookLM」に動画要約機能「Video Overviews」を展開すると発表した。この機能は5月のGoogle I/Oで初めて紹介されたもので、ユーザーが生のノート、PDF、画像などの複雑なマルチメディア素材を消化しやすい視覚的プレゼンテーションに変換できる。

以前、同サービスは「Audio Overviews」という音声アプローチで、ユーザーが資料を理解するのを支援していた。この機能は、授業の読み物や法的書類など、NotebookLMと共有した文書に基づいて、AI仮想ホストによるポッドキャストを生成する能力を提供していた。

視覚的代替手段としてのVideo Overviews

この新機能により、NotebookLMはユーザーが異なるトピックやアイデアを理解するのを支援するため、より視覚的なアプローチを採用している。

GoogleによるとユーザーはVideo OverviewsをAudio Overviewsの視覚的代替手段として考えることができる。この機能は、アップロードされた文書から画像、図表、引用、数値を取り込みながら新しい視覚的要素を作成してコンテンツを説明する。Googleは、この機能がデータの説明、プロセスの実演、抽象的概念の理解を容易にするのに適していると述べている。

カスタマイズ可能な動画要約機能

ユーザーはAudio Overviewsと同様に、Video Overviewsをカスタマイズできる。焦点を当てるトピックの指定、学習目標の表示、対象読者の記述などが可能である。

「このトピックについて何も知らないので、論文の図表を理解するのを手伝って」といった簡単な質問や、「私は既にXの専門家で、私のチームはYに取り組んでいる。Zに焦点を当てて」といった具体的な質問もできる。

英語版から順次展開、多言語対応予定

Video Overviewsは現在、英語で全ユーザーに展開されており、Googleによると間もなくより多くの言語でのサポートが予定されている。

NotebookLM Studio パネルの大幅アップデート

Googleはまた、NotebookLMのStudio パネルのアップデートも展開すると発表した。ユーザーは単一のノートブック内で同じタイプの複数のスタジオ出力を作成・保存できるようになった。さらに、Studio パネルの上部に4つのタイルが表示され、Audio Overviews、Video Overviews、Mind Maps、Reportsをワンクリックで作成できる。

マルチタスク機能で作業効率向上

加えて、ユーザーはStudio パネル内でマルチタスクができるようになった。例えば、Audio Overviewを聞きながら同時にMind Mapを探索したり、Study Guideを確認したりできる。

これらのアップデートにより、NotebookLMは学習・研究ツールとしての機能を大幅に拡張し、ユーザーがより効率的に複雑な資料を理解・活用できるプラットフォームへと進化している。

引用元: TechCrunch Google’s NotebookLM rolls out Video Overviews

https://techcrunch.com/2025/07/29/googles-notebooklm-rolls-out-video-overviews/

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