- Googleが検索での健康クエリのための改善された概要、医療記録API、新しい健康重視の「オープン」AIモデルなど、医療向け新機能を発表
- 検索の「知識パネル」が数千の健康関連トピックに拡大し、スペイン語、ポルトガル語、日本語にも対応
- 新機能「What People Suggest」を米国でモバイル向けに導入し、健康状態に関する共通体験を持つユーザーからのコンテンツをハイライト
- Android向けHealth Connectプラットフォーム用の医療記録APIをグローバルに提供開始
Googleの検索機能強化とAI活用
Googleは火曜日、医療用途を目的とした新製品と機能を発表した。これには検索での健康関連クエリに対する改善された概要、医療記録API、そして健康重視の「オープン」AIモデルが含まれる。検索においては、AIとランキングシステムを使用して数千の健康関連トピックに関する「知識パネル」回答を拡張し、モバイルでのスペイン語、ポルトガル語、日本語での医療クエリのサポートを追加すると同社は述べている。検索ではすでにインフルエンザや一般的な風邪などの疾患に対する知識パネルの回答を提供していたが、今回のアップデートでは知識パネルがカバーするトピックの数が大幅に拡大されるとのことだ。
「What People Suggest」機能の導入
Googleはまた、「What People Suggest」と呼ばれる検索機能を米国でモバイル向けに導入し、健康状態に関連する共通体験を持つユーザーからのコンテンツをハイライトする。例えば、誰かが関節炎に対処している人々のための一般的な運動について尋ねた場合、What People SuggestはAIを使用してウェブ上のさまざまなフォーラムからの報告をまとめる。What People SuggestはYouTubeでのGoogleの個人的な健康ストーリー機能などの能力を基に構築されており、ユーザーがRedditやその他の健康アドバイスの情報源へと検索を離れるのを防ぐことを明確に目指しているようだ。
「人々は専門家からの信頼できる医療情報を見つけるために検索にアクセスしますが、同様の経験を持つ他の人々の声を聞くことも重視しています」とGoogleの最高健康責任者Karen DeSalvo(カレン・デサルボ)氏はTechCrunchに提供されたブログ投稿で述べた。「AIを使用することで、オンラインディスカッションからさまざまな視点を理解しやすいテーマに整理し、人々が何を言っているのかを素早く把握できるよう支援しています。」
Android向けHealth Connectプラットフォームの強化
Googleは火曜日、Android端末向けのHealth Connectプラットフォーム用の新しい医療記録APIをグローバルに提供開始した。これらは医療提供者からデータを収集し、ユーザーが異なるアプリ間でこのデータを閲覧できるようにするとともに、スマートフォンなどの端末での情報へのアクセスを容易にするとGoogleは述べている。
「これらのAPIにより、アプリはアレルギー、薬剤、予防接種、および検査結果などの医療記録情報を標準FHIR形式で読み書きできるようになります」とDeSalvo氏はブログ投稿で説明した。「これらの追加により、Health Connectはアクティビティ、睡眠、栄養、バイタル、そして今回の医療記録を含む50以上のデータタイプをサポートし、日常の健康データと医師のオフィスからのデータをより簡単に接続できるようになります。」
Pixel Watch 3の新機能と医療向けAIモデル
健康に関する他の製品発表として、Googleは米国食品医薬品局(FDA)の承認を受けたPixel Watch 3スマートウォッチの「脈拍消失検出」機能が3月末までに米国で提供開始されると述べた。この機能は、例えば、一次心停止、呼吸または循環不全、過剰摂取、または中毒などによる脈拍の消失を検出し、応答がない場合は自動的に緊急サービスへの通話を促す。
GoogleはまたTxGemmaと呼ばれる薬剤発見のための新しいオープンAIモデルを発表した。これは、同社が医療におけるマルチモーダルユースケース向けに発表したGemini AIモデルのコレクションに続くものである。TxGemmaは今後数週間以内にリリースされる予定だ。
引用元:TechCrunch
Google launches new healthcare-related features for Search, Android