- 米グーグルが、同社の生成人工知能(AI)モデル「Gemini」を米アップルのiPhoneに搭載するため、Appleと協議を進めていることが明らかになった。
- Googleは年内の合意を目指していると報じられている。
- この情報は、Googleのスンダー・ピチャイCEOの証言や、米ブルームバーグ通信などの報道に基づいている。
- Geminiは、AppleのAI機能「Apple Intelligence」に組み込まれる可能性があるという。
GoogleとApple、iPhoneへのAI搭載で協議
米グーグルが、同社が開発した生成人工知能(AI)モデル「Gemini(ジェミニ)」を米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」に搭載することを目指し、Apple(アップル)と協議を進めていることが明らかになった。この動きは、巨大テクノロジー企業間のAI分野での提携の可能性を示すものとして注目されている。
ピチャイCEOの証言と年内合意への意欲
米連邦地裁の法廷でのGoogleのスンダー・ピチャイ(スンダー・ピチャイ)最高経営責任者(CEO)の証言や、米ブルームバーグ通信が4月30日に報じたところによると、両社はGeminiのiPhone搭載について協議を重ねているという。Google側は年内の合意を目指しており、早期の実現に意欲を示している模様だ。
「Apple Intelligence」への統合の可能性
報道によると、GeminiはAppleが開発を進めている独自のAI機能群「Apple Intelligence(アップルインテリジェンス)」に組み込まれる可能性があるとされている。これにより、iPhoneユーザーは、端末上で動作するAppleのAI機能に加え、Googleの高度な生成AIモデルであるGeminiの能力も利用できるようになる可能性がある。これは、両社のAI戦略において重要な転換点となる可能性がある。
今後のAIエコシステムへの影響
世界的に多くのユーザーを抱えるiPhoneにGoogleのGeminiが搭載されれば、Geminiの利用者は飛躍的に増加することが予想される。これはGoogleのAI戦略にとって大きな前進となる一方、Appleにとっては、自社エコシステム内で最先端のAI機能を提供するための重要な手段となり得る。今後の両社の協議の行方と、それがモバイルAIのエコシステムにどのような影響を与えるかが注目される。
引用元:Bloomberg
グーグルのAI、年内のiPhone標準搭載目指す-ピチャイCEO