- GoogleがGeminiに「Canvas」機能を追加、OpenAIやAnthropicの類似機能と対抗
- キャンバス機能は文章作成や編集、コードのリアルタイムプレビューが可能
- NotebookLMの人気機能「オーディオ要約」もGeminiに導入され、ポッドキャスト風の音声要約を生成
Geminiキャンバス機能の概要と特徴

Googleが火曜日、同社のAI搭載チャットボットGeminiに「Canvas(キャンバス)」と呼ばれる新機能を追加した。この機能はOpenAIの同名ツールやAnthropicの「Artifacts」と同様のコンセプトで、Geminiユーザーが文章作成やコーディングプロジェクトを作成、改良、共有できる対話型スペースを提供する。
「キャンバスはGeminiとのシームレスな連携のために設計された」とGemini製品ディレクターのDave Citron(デイブ・シトロン)氏はTechCrunchと共有されたブログ投稿で述べた。「これらの新機能により、Geminiはさらに効果的なコラボレーターとなり、あなたのアイデアを実現するのを手助けする」
GeminiキャンバスやChatGPTキャンバス、Artifactsのようなワークスペースは、AIチャットボットプラットフォームを本格的な生産性スイートに変換するAI企業の最新の試みだ。専用ワークスペースはテキストベースのインターフェースだけでなく、より正確さを提供し、コードをリアルタイムでプレビューする方法も提供できる。
キャンバス機能の実用例

WebとモバイルのGeminiアプリのプロンプトバーから起動できるGeminiキャンバスでは、ユーザーはGeminiで長文メッセージを下書きし、それを編集して微調整することができる。キャンバスを使用すると、ユーザーは下書きの特定のセクションを更新し、専用ツールを通じてトーン、長さ、フォーマットを調整できる。
「例えば、段落をハイライトしてGeminiに、より簡潔に、より専門的に、あるいはよりカジュアルにするよう依頼できる」とシトロン氏はブログ投稿で説明した。「作成したコンテンツを他の人と共同作業したい場合は、クリック一つでGoogle Docsにエクスポートできる」
先に述べたように、キャンバスにはHTML、Reactコード、その他のWebアプリプロトタイプを生成してプレビューできる機能など、プログラミングに焦点を当てた機能も搭載されている。ユーザーはGeminiにプレビューの変更を依頼でき、キャンバスはそれを反復的に更新する。
「例えば、Webサイト用のメール購読フォームを作成したいとしよう」とシトロン氏は書いた。「Geminiにフォーム用のHTMLを生成するよう依頼し、それがWebアプリ内でどのように表示され、機能するかをプレビューできる」
オーディオ要約機能の導入
キャンバスとともに、GoogleはNotebookLMのオーディオ要約機能をGeminiに導入すると火曜日に発表した。GoogleのNotebookLMは昨年、ドキュメント、Webページ、その他のソースの現実的なポッドキャスト風の音声要約を作成するオーディオ要約機能で話題となった。
NotebookLMのオーディオ要約と同様に、Geminiのオーディオ要約はさまざまな形式のファイルやコンテンツを受け入れる。プロンプトバーを通じてドキュメントをアップロードすると、オーディオ要約ショートカットが起動し、要約が生成されると、WebまたはモバイルのGeminiアプリを通じてダウンロードまたは共有できる。
キャンバスとオーディオ要約の両方が火曜日から世界中のGeminiユーザーに無料で提供されている。ただし、キャンバスのコードプレビュー機能は現在のところWebのみでの提供であり、オーディオ概要の要約は英語に限定されている。
引用元:TechCrunch
Google brings a ‘canvas’ feature to Gemini, plus Audio Overview