- GoogleがGemini for Google TVを発表、テレビで自然言語による流暢な会話が可能
- 3億台以上のGoogle TVおよびAndroid TV OSデバイスにGoogleのAIを導入予定
- 番組推薦・レビュー確認から宿題支援・旅行計画まで幅広い用途に対応
- TCL QM9Kシリーズから開始、年内にGoogle TV Streamer・Walmart onn 4K Proなど拡大
GoogleがGemini for Google TVで自然言語TV操作を実現
GoogleのAIアシスタントGeminiがテレビにやってくる。月曜日、同社はGemini for Google TVを導入すると発表し、テレビ所有者がAIと流暢で自然言語による会話を行えるようにした。
完全に展開されれば、この新プラットフォームへのGemini拡張により、GoogleのAIが3億台を超えるアクティブなGoogle TVおよび他のAndroid TV OS搭載デバイスに導入される。
番組推薦から学習支援まで多様な用途に対応
テレビ関連の質問について、GoogleはGemini AIが異なる興味を持つ人々が両方が好むであろう視聴内容を決めるのを支援したり、好きな番組の過去シーズンで見逃したものを追いつかせるのに使用できると提案している。タイトルを思い出せない時に映画や番組を見つけるのにGeminiの助けを得たり、視聴価値があるかどうか判断するのに作品のレビューについて尋ねることもできる。
しかし、これはGeminiだから、スマートフォンのAIチャットボットと同様に、他のあらゆる種類の質問もできる。
例えば、子供と親はAIを使用して宿題の支援を得たり学校プロジェクトのアイデアをブレインストーミングしたり、家族はGeminiを使用して次の休暇を計画したり、個人ユーザーは新しいスキルを自分に教えるためにAIを活用したりできる。
従来のGoogle Assistant機能は継続利用可能
同社はGeminiの追加が、(AI以外の)Google Assistantとの統合を通じて以前できていた同じことができなくなることを意味しないと強調している。それらのコマンドは引き続き機能するとGoogleは述べている。
TCL QM9Kシリーズから開始、年内に対象機種拡大
Google TVへのGemini展開は本日からTCL QM9Kシリーズで開始される。年内に、GeminiはGoogle TV Streamer、Walmart onn 4K Pro、2025年型Hisense U7、U8、UXモデル、および2025年型TCL QM7K、QM8K、X11Kモデルに到着する。時間をかけてより多くの機能が追加される予定だ。
家庭内AIインターフェースの新たな展開
今回のGemini TV統合は、Googleが家庭内のあらゆるデバイスにAI技術を浸透させる戦略の一環と見られる。テレビという家族が共有するデバイスにAIを統合することで、教育支援、エンターテインメント選択、生活計画など、従来とは異なる使用パターンが期待される。
特に、子供の学習支援機能は教育現場での活用可能性を示しており、家庭学習環境の向上に寄与する可能性がある。また、家族全体での旅行計画や娯楽選択支援は、世帯全体の意思決定プロセスにAIが関与する新しい形態を表している。
Android TV OS エコシステムでのAI標準化
3億台という膨大な対象デバイス数は、Android TV OSエコシステムにおけるAI機能の標準化を意味している。これにより、テレビメーカーは独自のAI開発投資を削減しながら、Googleの高度なAI技術をユーザーに提供できるようになる。
従来のGoogle Assistant機能との併存により、既存ユーザーの利便性を損なうことなく、より高度なAI体験への移行が可能になっている。この段階的な統合アプローチは、ユーザーの学習負担を軽減しながら新技術の普及を図る効果的な戦略と評価される。
引用元:TechCrunch Google’s Gemini AI is coming to your TV
https://techcrunch.com/2025/09/22/googles-gemini-ai-is-coming-to-your-tv/