- Google、フラッグシップAIモデル「Gemini 2.0 Pro Experimental」を発表。
- 新モデルは約150万語(200万トークン)の文脈理解が可能に。
- 中国DeepSeekとの競争を意識し、低コストモデル「Gemini 2.0 Flash-Lite」も投入。
Gemini 2.0シリーズの概要
Googleは5日、新フラッグシップAIモデル「Gemini 2.0 Pro Experimental」を発表した。昨年2月に発表されたGemini 1.5 Proの後継モデルとなる新モデルは、コーディングと複雑なプロンプト処理に優れ、同社従来モデルを上回る世界知識の理解力と推論能力を備えている。
Gemini 2.0 Proは、一度に200万トークン(約150万語)を処理できる文脈理解ウィンドウを持つ。これはハリーポッターシリーズ全7巻を一度に読み込んでも、さらに40万語の余裕がある規模である。新モデルはGoogle検索などのツールを呼び出し、ユーザーに代わってコードを実行することも可能。Vertex AIとGoogle AI Studioで提供され、GeminiアプリのAdvancedプラン加入者も利用可能となる。
DeepSeekとの競争激化
この発表は、中国のAIスタートアップDeepSeekが提供する低コストAI推論モデルが注目を集める中で行われた。DeepSeekのモデルは米国テック企業の主要AIモデルと同等以上の性能を示しながら、APIを通じて比較的安価に提供されている。これに対抗し、GoogleはGemini 2.0 Flash-Liteという新たな低コストモデルも導入。Gemini 1.5 Flashと同じ価格・速度で、より高性能な処理を実現するとしている。
引用元:TechCrunch
Google launches new AI models and brings ‘thinking’ to Gemini