- GoogleがAI安全性研究チームのウェブページから「多様性」と「公平性」への言及を静かに削除
- 以前のページにあった「疎外されたコミュニティ」「多様」「過少評価されたグループ」といった表現が削除または変更された
- 変更は監視団体「The Midas Project」によって発見され、Googleのスタートアップ創業者基金のウェブサイトからも同様の表現が削除された後に起きた
- トランプ政権が「違法」と特徴づける慣行を標的にする中、GoogleはAmazon、Meta、OpenAIなどと同様にDEI施策を縮小している
GoogleはAIの安全性、公平性、説明可能性に関する研究を担当する「責任あるAIと人間中心技術(RAI-HCT)」チームのウェブページを静かに更新し、「多様性」と「公平性」への言及を削除した。
Googleによる表現の変更とDEI施策の見直し
以前のページでは、「疎外されたコミュニティ」、「多様」、「過少評価されたグループ」、「公平性」などの言葉を使用してRAI-HCTチームの活動を説明していた。これらの表現は削除されるか、場合によってはより具体性の低い言葉(例えば「多様」ではなく「すべて」、「様々な」、「数多くの」)に置き換えられた。
Googleはコメント要請に対して即座に回答しなかった。
Date: Feb 26 – March 6, 2025
Company: @Google
Change: Scrubbed mentions of diversity and equity from the mission description of their Responsible AI team. pic.twitter.com/i9VvBcHMQ6— The Midas Project Watchtower (@SafetyChanges) March 8, 2025
大手テック企業によるDEI施策の縮小傾向
監視団体「The Midas Project」によって発見されたこの変更は、Googleがスタートアップ創業者基金の助成金ウェブサイトから同様の表現を削除した後に行われた。同社は2月初めに、多様性採用目標を廃止し、多様性、公平性、包摂性(DEI)プログラムを見直すと発表した。
Googleは、トランプ政権が「違法」と特徴づける慣行を標的にする中、DEIイニシアチブを縮小している多くの大手テック企業の一つである。AmazonとMetaは過去数ヶ月間にDEI施策を後退させ、OpenAIも最近、採用慣行に関するウェブページから多様性と包摂性への言及を削除した。しかし、AppleはDEIプログラムの終了を求める株主提案に最近反対した。
Googleをはじめとするこれらの企業の多くは、連邦機関との契約を結んでいる。
引用元:TechCrunch
Google scrubs mentions of ‘diversity’ and ‘equity’ from responsible AI team webpage