- Google I/O 2025でオンラインショッピング向け複数のAI機能を発表
- GoogleサーチのAIモードに視覚的パネル、パーソナライズされた価格追跡通知、エージェント型決済を導入
- バーチャル試着機能により、ユーザー自身の写真で衣類の着用イメージを確認可能に
GoogleのAIモードによるショッピング体験革新
GoogleはGoogle I/O 2025において、オンラインショッパー向けに複数のAI搭載機能を追加すると発表した。これには、GoogleサーチのAIモードにおける新しい視覚的パネル、エージェント型決済を備えたパーソナライズされた価格追跡通知、そしてバーチャル試着機能が含まれる。
この新しいショッピング体験はAIモードで展開され、ショッパーは製品データを活用したAI支援のガイダンスと共に製品の視覚的情報を閲覧できる。
Googleの高度な商品検索と視覚的パネル
例えば、旅行バッグを検索すると、検索結果には好みに合わせたリストと画像のパネルが表示され、簡単にスクロールして確認できる。また、「5月のオレゴン州ポートランドへの旅行に適したバッグ」などのより具体的なクエリを使用して絞り込みたい場合、AIモードは複数の同時クエリを実行する —Googleはこれをクエリの「ファンアウト」と表現している— ことで、長旅と雨天の両方に最適なオプションを見つけ出す。
その後、防水機能を備えたものやポケットへの簡単なアクセスが可能なものを紹介するために、オプションのパネルが更新される。
クエリを絞り込んだり、ショッピングのための他の特定のフィルターを追加し続けると、右側の視覚的パネルが更新され、新しいオプションが表示される。Googleによれば、これらの機能は今後数か月のうちに米国で提供される予定だ。
Googleのエージェント型価格追跡と自動決済
同社はまた、今後数か月のうちにエージェント型決済を備えた新しい価格追跡機能も追加する。
近日中に、消費者はGoogle製品リスティングの「価格を追跡」をタップできるようになる。その後、色やサイズなどでフィルタリングして製品を選択し、その商品に支払いたい金額を指定できる。
Googleは価格を追跡し、価格が支払いたいと考えていた金額と一致した時に通知を送信する。詳細を確認した後、新しい「私のために購入」オプションをタップして商品を購入することができる。
購入ボタンをクリックすると、Googleは商品を出品者のウェブサイトのチェックアウトカートに追加し、Google Pay情報を使用して購入を完了する。
Googleによると、この機能は最初に米国の製品リスティングで開始される予定だ。
Googleのバーチャル試着テクノロジー
もう一つの新機能により、ショッパーはバーチャルに衣類を試着できるようになる。
Googleはテクノロジーにおいて同様のバーチャル試着を提供してきたが、その機能は多様なモデルの体に商品を表示するだけだった。今回、同社はユーザー自身の体に衣類を試着することも可能にする。そのためには、良好な照明の下でぴったりとした服を着用した全身写真をアップロードする必要がある。
Googleは人体と異なる素材が異なる人々にどのように折り畳まれ伸縮するかを理解するために、ファッション向けの新しい拡散モデルを使用していると述べている。
GoogleのバーチャルトライオンAPI機能は、本日からGoogle Search Labsの下で米国のユーザーが利用可能だ。オプトインしたユーザーは、シャツ、パンツ、スカート、ドレスの製品リスティングの横にバーチャル試着ボタンが表示される。また、友人と自分のルックを共有したり、タップして同様のスタイルを購入することもできる。
GoogleのAIショッピング技術と競合スタートアップ
Googleの新しいAIショッピングテクノロジーの範囲は、他のスタートアップの取り組みと様々な程度で競合することになる。
特に、Thrive支援のDojiやStellation Capital支援のVybeのような企業は、バーチャル試着をユーザーにとって簡単で楽しいものにするテクノロジーに取り組んでいる。一方、Daydream、Cherry、Deftのようなスタートアップは製品発見のためにAIを活用している。
さらに、ChatGPTやPerplexityなどの汎用AIパワードチャットボットも近月にショッピング機能を追加している。
引用元:TechCrunch
Google introduces Shop with AI Mode with price tracking, agentic checkout and virtual try-on