- GoogleのAI要約検索「AI Overviews」が100カ国以上で月間15億人以上に利用される規模に成長
- 「Circle to Search」も2億5千万デバイス以上で利用可能となり、四半期比で40%近く使用量が増加
- Googleは検索関連AI機能を収益源および検索エンジャージメント向上策として位置づけ
- 検索市場での独占的地位に関する規制当局の厳しい監視が続く中での成長
AI Overviewsの急成長と展開拡大
Googleは2年前にAIによる要約検索結果「AI Overviews」のテストを開始し、新しい地域と言語への機能拡大を続けている。同社の試算によれば、これは大きな成功を収めている。AI Overviewsは現在、100カ国以上で月間15億人以上のユーザーに利用されている。
AI Overviewsはウェブ全体から結果をまとめ、特定の質問に回答する。「生成AIとは何か?」のような検索をすると、AIが生成したテキストがGoogle検索結果ページの最上部に表示される。この機能は一部の出版社へのトラフィックを低下させたが、Googleはこれやその他のAI搭載検索機能を、潜在的に意味のある収益源および検索におけるエンゲージメント向上策として捉えている。
進化するAI検索サービス
昨年10月、同社はAI Overviewsに広告を導入した。より最近では、「AI Mode」のテストを開始し、ユーザーがGoogle検索のフロー内で複雑な質問やフォローアップを行えるようにした。後者はGoogleがChatGPT検索やPerplexity(パープレキシティ)のようなチャットベースの検索インターフェイスに対抗する試みである。
木曜日の2025年第1四半期決算発表において、GoogleはCircle to Searchなど他のAIベース検索製品の成長も強調した。スマートフォンの画面上で何かをハイライトしてそれについて質問できるCircle to Searchは、Googleによれば現在2億5千万台以上のデバイスで利用可能になっている。これは昨年末の約2億台から増加した数字だ。Circle to Searchの使用量は四半期比で40%近く増加したと同社は述べている。
視覚検索の成長とGoogle Lens
Googleはまた、自社プラットフォームでの視覚検索が着実に成長していることを決算発表で言及した。スンダー・ピチャイCEOによれば、GoogleのマルチモーダルAI搭載検索技術であるGoogle Lensを通じた検索は、10月以来50億件増加した。また、Lensでショッピングをする人の数は第1四半期に10%以上増加した。
規制圧力の中での成長
この成長は、Googleの検索慣行に対する厳しい規制当局の監視の中で起きている。米国司法省は、テック大手が違法なオンライン検索独占を持っていると裁判所が認定した後、Googleにブラウザ「Chrome」のスピンオフ(分離)を迫っている。また、連邦判事はGoogleが広告技術で独占状態にあるとの判断を下し、潜在的な分割への道を開いた。
引用元:TechCrunch
Google’s AI search numbers are growing, and that’s by design