- GoogleがThe Guardian、The Washington Postなど参加メディアのGoogle NewsページでAI記事要約をテスト
- AI要約でクリック数減少の可能性があるが、参加メディアにはGoogleから直接支払いを実施
- 音声ブリーフィング機能も実験中、読むより聞く方を好むユーザー向けに提供
- 「Preferred Sources」機能をグローバル展開、ユーザーが好みのニュースソースを選択可能に
Google、AI記事要約の新パイロットプログラムを発表
Googleは水曜日、新しいパイロットプログラムの一環として、参加している出版物のGoogle NewsページでAI駆動の記事要約をテストしていると発表した。
パイロットプログラムに参加しているニュース出版社には、Der Spiegel、El País、Folha、Infobae、Kompas、The Guardian、The Times of India、The Washington Examiner、The Washington Postなどが含まれる。
「AIがよりエンゲージメントの高いオーディエンスを促進する方法を探る」
新しい商業パートナーシッププログラムの目的は、「AIがよりエンゲージメントの高いオーディエンスをどのように促進できるかを探る」ことだと、Googleはブログ投稿で述べた。新しいAIパイロットプログラムの一環として、同社は出版社と協力してGoogle Newsの新機能を実験する。
AI駆動の記事要約を追加することで、Googleはユーザーが記事を読むためにクリックする前により多くの文脈を得られると述べている。AI生成の要約はニュース記事のクリック数を減少させる可能性があるが、商業パイロットプログラムに参加している出版物はGoogleから直接支払いを受け取り、サイトへのトラフィックの潜在的な減少を補うことができる。
AI要約は参加メディアのページのみに表示
AI駆動の記事要約は、参加している出版物のGoogle Newsページにのみ表示され、Google NewsやSearch内の他の場所には表示されない。
7月にDiscoverでもAI要約を導入済み
Googleがニュースに対してAI要約を導入するのはこれが初めてではない。7月、同社はGoogle検索アプリ内のメインニュースフィードであるDiscoverでAI要約を展開した。この変更により、ユーザーはフィードで主要出版物からの単一の見出しを見ることはなくなった。代わりに、左上隅に複数のニュース出版社のロゴを見て、それらの情報源を引用するAI生成の要約が続く。
音声ブリーフィング機能も実験中
Googleは、新しいパイロットプログラムの一環として、読むよりも聞く方を好む人々のために音声ブリーフィングも実験している。
同社は、これらの機能には明確な帰属表示と記事へのリンクが含まれると述べている。
AP通信などとも提携、Geminiアプリでリアルタイム情報を強化
さらに、GoogleはEstadão、Antara、Yonhap、The Associated Pressなどの組織と提携し、リアルタイム情報を組み込み、Geminiアプリでの結果を強化している。
「人々が情報を消費する方法が進化するにつれて、私たちは世界中の人々のために製品を改善し続け、エコシステム全体の関係者からのフィードバックに取り組み続けます」とGoogleはブログ投稿で書いている。「私たちは、主要なニュース出版社から新興の声まで、あらゆる規模のウェブサイトやクリエイターと協力してこの作業を行っています。」
「Preferred Sources」機能をグローバル展開
水曜日の発表の一環として、Googleは8月に米国とインドで最初に開始した「Preferred Sources」機能を、グローバルに展開すると発表した。この機能により、ユーザーはお気に入りのニュースサイトやブログを選択し、Google検索結果のトップストーリーセクションに表示させることができる。
今後数日間で、この機能は世界中の英語ユーザーに利用可能になり、Googleは来年初めにすべてのサポート言語に展開する計画だ。
ニュースサブスクリプションからのリンクも専用カルーセルで表示
Googleはまた、今後数週間でGeminiアプリのニュースサブスクリプションからのリンクをハイライト表示し、専用カルーセルでこれらのリンクを表示する。AI OverviewsとAI Modeがこれに続く予定だ。
これらの機能により、ユーザーは好みの情報源からニュースにアクセスしやすくなるが、異なる視点への露出を制限するイデオロギー的なバブルに閉じ込められるリスクもある。
AI Modeでインラインリンクを増加、文脈説明も導入
Googleはまた、AI Modeでインラインリンクの数を増やすと発表した。さらに、埋め込みリンクに対する「文脈紹介」を導入している。これは、リンクを探索することがなぜ有用である可能性があるかを説明する簡単な説明だ。
引用元:TechCrunch Google is testing AI-powered article overviews on select publications’ Google News pages
https://techcrunch.com/2025/12/10/google-is-testing-ai-powered-article-overviews-on-select-publications-google-news-pages/
