- GoogleがAI Modeに学習計画作成支援機能「Canvas」とリアルタイム視覚検索「Search Live」を導入
- Canvasは複数セッションにわたり学習計画を構築・整理、今後授業ノートやシラバスアップロード対応予定
- Search LiveはProject Astraの技術をGoogle Lensと統合、カメラ映像を使った双方向対話が可能
- デスクトップでのPDFアップロード対応とGoogle Drive連携も年内実装予定
学習支援に特化した新機能Canvas
Googleは火曜日、検索内で複雑な質問やフォローアップを通じてトピックを深く掘り下げることができる実験的機能「AI Mode」に新機能を追加すると発表した。
新機能の一つである「Canvas」は、サイドパネルで複数のセッションにわたって学習計画を構築し、情報を整理するのに役立つ。例えば、今度のテストのための学習計画を作成したい場合、新しい「Create Canvas」ボタンをクリックして開始できる。そこからAI ModeがCanvasサイドパネルで要素をまとめ始め、求めているものに合うまでフォローアップのプロンプトで出力を改良し続けることができる。
間もなく、授業ノートやシラバスなどのファイルをアップロードして学習ガイドをカスタマイズすることも可能になる。米国のAI Mode Labs実験に登録しているユーザーは、数週間以内にCanvasを利用できるようになる。
Project Astra技術を活用したSearch Live機能
GoogleはまたProject Astraの機能を、同社の視覚検索ツールGoogle Lensと統合されたSearch Liveを通じて、AI Modeに直接導入している。
Google検索のプロダクト担当副社長Robby Stein(ロビー・スタイン)氏は、プレスリリースで「Searchでライブ機能を使用すると、あなたが見ているものを見ることができ、リアルタイムで難しい概念について話し合える専門家を迅速に呼び出すようなもので、ウェブ上の役立つリンクに簡単にアクセスできる」と述べた。
カメラを使った双方向対話機能
この機能を使用するには、GoogleアプリでLensを開き、Liveアイコンをタップし、カメラを何かに向けながら質問をする。この機能により、ユーザーはカメラフィードからの視覚的文脈を使用してAI ModeでSearchと双方向の対話ができる。
ビデオ入力を伴うSearch Liveは、AI Mode Labs実験に登録している米国のユーザー向けに今週モバイルで展開されている。
デスクトップ画面解析とPDF対応の拡充
さらに、Googleはユーザーが間もなくAI ModeでLensを使用してデスクトップ画面の内容について質問できるようになると発表した。
Stein氏は「おそらく幾何学の問題を見ていて、図の一つをよりよく理解したいと思っているかもしれない。アドレスバーから『Ask Google about this page』をクリックして図を選択する。サイドパネルに直接主要情報のスナップショットを含むAI Overviewが表示される。そして今週から、Lens検索結果の上部でAI Modeを選択するか、AI Overviewの下部にある『Dive deeper』ボタンをクリックすることで、AI Modeを通じてより多くの質問でフォローアップできるようになる」と説明した。
デスクトップでの画像・PDF機能拡張
加えて、GoogleアプリのAI Modeで既に画像について質問できる一方で、デスクトップでも同様の機能が利用可能になった。GoogleはまたデスクトップでのPDFアップロード対応も追加し、文書について詳細な質問ができるようにしている。
例えば、学校の講義のPDFスライドをアップロードし、授業教材を超えて理解を深めるためのフォローアップ質問ができる。
Google Drive連携など今後の機能拡張
GoogleによるとAI Modeは今年後半に、Google Driveファイルを含むPDFや画像以外の追加ファイルタイプもサポートする予定である。
これらの機能追加により、Google AI Modeは単なる検索ツールから、学習と研究のための包括的なAIアシスタントへと進化を続けている。特に教育分野での活用が期待され、従来の検索体験を大きく変革する可能性を秘めている。
引用元: TechCrunch Google’s AI Mode gets new ‘Canvas’ feature, real-time help with Search Live, and more