- GoogleがAI搭載ビジネス通話機能を米国の全ユーザーに展開開始
- Google SearchのAIモードにGemini 2.5 Proモデルを導入
- 深層検索機能により数分で包括的なレポートを自動生成
- AI通話は自動システムであることを明確に告知して透明性を確保
Google AI搭載ビジネス通話機能の全面展開
Googleは7月16日、エージェント型AI搭載ビジネス通話機能を米国の全ユーザーに展開すると発表した。この新機能は、ユーザーに代わってAIが地元企業に電話をかけ、営業時間や料金に関する情報を収集する。
この機能の背景には、実際に電話をかけて人と話すことなく情報にアクセスできるようにするという目的がある。Googleは今年1月から、同社のSearch Labsの実験にオプトインしたユーザーを対象にこの機能のテストを開始していた。
利用方法は、「近所のペットグルーミング店」などで検索すると、検索結果に「AIに料金を確認してもらう」という新しいオプションが表示される。そこからいくつかの質問に答えることで、異なる地元企業からの予約やサービスに関する情報を受け取れる。例えば、どのタイプのペットを飼っているか、どのようなサービスが必要か、いつサービスが必要かなどを聞かれる。
AI通話システムの透明性確保
GoogleのスポークスパーソンはTechCrunchに対し、企業への電話はすべてユーザーの代理でGoogleからかけている自動システムであることを告知することから始まると説明した。
これは、Googleが数年前に人間の発話を模倣した類似のビジネス通話機能で批判を受けたことを受けた対応だ。一部のユーザーは、同社が人間と話していると誤解させていることを懸念していた。この批判を受けて、Googleは通話時にAIがロボットであることを明確に識別すると発表していた。
新しいビジネス通話機能は米国の全Searchユーザーに展開が開始されており、Google AI ProおよびAI Ultraサブスクライバーにはより高い利用制限が設けられている。
Gemini 2.5 ProによるAIモード強化
Googleは、AIインターフェースを通じて複雑で多面的な質問を行えるGoogle SearchのAIモード機能を、Google AI ProおよびAI Ultraサブスクライバー向けにGemini 2.5 Proで強化した。
同社によると、このモデルは高度な推論、数学、コーディングの質問に優れている。サブスクライバーは、AIモードのドロップダウンメニューから2.5 Proモデルを選択できる。
Deep Search機能による包括的調査
AIモードの新しい「Deep Search」機能について、Googleは数百の検索を実行し、異なる情報を横断して推論を行い、数分で包括的かつ完全に引用されたレポートを作成することで、サブスクライバーの時間を節約すると述べている。
GoogleはDeep Searchが仕事、趣味、学習に関連する詳細な調査に有用であると指摘している。同社はまた、新しい家の購入や財務分析の支援など、人生の重要な決定を行う際にも有用であるとしている。
AIモード機能の継続的拡張
今年初めの開始以来、GoogleはPerplexity AIやOpenAIのChatGPT Searchなどの人気サービスに対抗しつつ、AIモードに追加機能を構築し続けている。
例えば、Googleは先月、AIモードとの音声による双方向会話機能を展開した。5月には、商品の視覚化やその他のAI搭載ガイダンスを提供する商品データを活用したAIモードでのショッピング体験を導入した。
引用元: TechCrunch
Google rolls out AI-powered business-calling feature, brings Gemini 2.5 Pro to AI Mode