- ロックスクリーンプラットフォームのGlanceが、ユーザーの個人化されたアバターで様々な衣装を提案するAI駆動型ショッピング体験を発表
- Googleの既存投資家からの追加出資を獲得、GeminiモデルとVertex AIを活用
- 米国と印国で数カ月内に新サービスを展開予定、現在は「Glance AI」アプリで米国で実験中
- アプリではアバター上の衣装提案を表示し、提携ECサイトからの購入が可能
GlanceがGoogleのAI技術を活用した新サービスを発表
ロックスクリーンプラットフォームのGlanceが、生成AI型ショッピング体験の立ち上げを発表した。このサービスは、ユーザーのパーソナライズされたアバター上でさまざまな衣装を提案する機能を持つ。同社はGoogleと提携し、同社のGeminiモデルとVertex AIを使用してこの体験を展開する。
別途、関係者によれば、同社は既存投資家であるGoogleからの追加出資も獲得した。GlanceとGoogleは資金調達の詳細についてはコメントしていない。Glanceは、米国で「Glance AI」と呼ばれる新アプリを通じて、次世代AI駆動型体験の実験をすでに開始していると述べた。スタートアップは今後数カ月で、米国とインドのすべてのユーザーにこの体験を展開する計画だ。
GoogleのインドでのAI展開戦略
Googleはインドでより多くの企業がAI実装のためにGeminiとクラウドプラットフォームを使用するよう試みている。同社は並行してスタートアップへの投資も行っている。最近では、ウェブトゥーンプラットフォームのToonsutraに出資した。
パーソナライズされたファッション提案
GlanceのCEO、Naveen Tewari(ナビーン・テワリ)氏は、アプリのモデルがファッショントレンドを理解し、ユーザーにパーソナライズされた提案を行うと述べた。「この体験は、最新のアパレルが掲載されたファッション雑誌を見るようなもので、各ページでモデルとなるのはあなた自身だ」とテワリ氏は語った。
テワリ氏は、同社がディスカバリーエンジンとフィードを構築し、ユーザーがさまざまなアイテムを探索し、最も気に入ったものを購入できるようにしたいと付け加えた。
Glance AIアプリの使用方法
アプリをダウンロードしたユーザーは、オンボーディングプロセス中に自分の自撮り写真をアップロードし、性別、髪の長さ、民族性を選択し、体型を指定する必要がある。その後、アプリはAIを使用してユーザーのモデルを生成する。Glanceはその後、ロックスクリーンにさまざまなルックスを表示する。ロックスクリーン上のボタンをタップすると、AIで生成されたアバターのアパレルに一致するウェブからのいくつかの提案を見ることができる。
Glanceはこれらの結果を、提携しているEコマースサイトから取得する。ローンチ時点で、同社は400のパートナーを持つと述べた。スタートアップはアフィリエイトリンクを通じて顧客が購入を完了した場合に手数料を得る。
Glance AIアプリでは、ユーザーは複数の衣装の提案をスクロールして見ることができ、それらをロックスクリーンに表示することもできる。アプリでは、アパレル以外にも、シーンに存在する他のアイテム(ギターやキャンドルなど)についての提案も得られる。しかし現時点では、それらを購入することはできない。将来的には、ユーザーは特定のルックスのインスピレーションを見つけるために、チャットとともに上下投票のようなメカニズムを使用して提案を調整できるようになる予定だ。
Glanceの展開と市場戦略
インド、日本、インドネシアなどの市場で3億人以上のアクティブユーザーを持つGlanceは、主にAndroid搭載携帯のロックスクリーンにコンテンツを表示している。インドが同社の最大のユーザーベースだが、昨年モトローラとの提携で米国でロックスクリーンソリューションをパイロット展開した。同社はスマートテレビへのコンテンツ表示も始めている。
企業やスタートアップは、Googleやアマゾンといった技術大手を筆頭に、AI駆動型検索やエージェントを通じて、Eコマース世界でのパーソナライゼーションの課題解決に取り組んでいる。Glanceはユーザーに衣服購入のインスピレーションを与えるアプリを目指している。
引用元:TechCrunch
Lock screen platform Glance launches AI-powered shopping experience, gets fresh backing from Google