- GitHubとその親会社Microsoftが、AnthropicのMCP(AIモデルとデータソースを接続する規格)の運営委員会に参加
- マイクロソフトとGitHubは、Azure、Windows 11など自社プラットフォームでMCPの「広範な自社サポート」を提供へ
- マイクロソフトはMCPの認証仕様を強化し、GitHubはMCPサーバー向けのレジストリサービスを設計
GitHubとMicrosoft、AnthropicのMCP運営委員会に参加
GitHubとその親会社であるマイクロソフトは、AIモデルをデータが存在するシステムに接続するためのAnthropicの標準規格MCPの運営委員会に加わることを発表した。
月曜日にマイクロソフトのBuild 2025カンファレンスで発表されたこの動きは、AI業界でMCPが勢いを増している中で実現した。今年初め、OpenAIとGoogleの両社がそれぞれのAI製品でMCPをサポートすると表明している。
MCPの機能と仕組み
MCPはモデルがビジネスツールやソフトウェアなどのソースからデータを取得してタスクを完了させるとともに、コンテンツリポジトリやアプリ開発環境からもデータを引き出すことを可能にする。このプロトコルにより、開発者はデータソースとチャットボットなどのAI駆動アプリケーションとの間に双方向の接続を構築できる。
開発者は「MCPサーバー」を通じてデータを公開し、それらのサーバーにコマンドで接続する「MCPクライアント」(アプリやワークフローなど)を構築することができる。
MicrosoftとGitHub、プラットフォーム全体でMCPを広範にサポート
マイクロソフトとGitHubは、Microsoft AzureやWindows 11を含む自社のプラットフォームとサービス全体でMCPの「広範な自社サポート」を提供すると表明している。例えば、今後数ヶ月のうちに、WindowsはMCP対応モデルにアプリの機能を公開できるようにするMCP統合機能を獲得する予定だ。
「開発者は自分のアプリで希望する機能と能力をMCPサーバーとしてラップし、Windowsで利用可能にすることができるようになる」とマイクロソフトは提供されたプレス資料で説明している。「これには、ファイルシステム、ウィンドウ処理、Windows Subsystem for LinuxなどのWindowsシステム機能がMCPサーバーとして含まれ、[モデル]がそれらと対話できるようになる。」
MicrosoftとGitHub、MCP標準への貢献
マイクロソフトとGitHubはまた、MCP標準に対していくつかの貢献を行っている。
マイクロソフトによれば、同社のアイデンティティとセキュリティチームがAnthropic、MCP運営委員会、および広範なMCPコミュニティと協力して、MCP接続アプリがMCPサーバーにより安全に接続できるようにする更新された認証仕様を設計したという。この仕様により、ユーザーは個人用ストレージドライブやサブスクリプションプランなどのデータやサービスへのアクセスをAI駆動アプリに提供するために「信頼できるサインイン方法」を使用できるようになる。
一方、GitHubは同社とMCP運営委員会が協力して、MCPサーバー用のレジストリサービスを設計したと述べている。このサービスにより、開発者はMCPサーバーエントリのパブリックまたはプライベートな一元化されたリポジトリを実装し、関連する構成を持つさまざまなMCP実装の発見と管理を可能にする。
引用元:TechCrunch
GitHub, Microsoft embrace Anthropic’s spec for connecting AI models to data sources