- プライムデー期間中の生成AIトラフィックが前年比3,200%増加の見込み
- 4日間のプライムデー売上が238億ドル(約3兆4,748億円)に達する予測
- 消費者の92%が生成AIによる購買体験向上を実感
- モバイル端末が売上の52.5%を占める見通し
Adobe予測 – 米国プライムデー売上238億ドルで「2つのブラックフライデー」相当
新しい報告書によると、火曜日の朝に始まった米国でのAmazonプライムデーセール期間中、AIがオンラインショッピングプロセスでこれまで以上に大きな役割を果たすと予測されている。今年は4日間(7月8日~11日)にわたる米国でのAmazonの年次セールは、他の企業もこの人気ショッピングイベントに合わせて独自の競合セールを実施するため、米国のeコマース小売業者全体で238億ドル(約3兆4,748億円)のオンライン消費を促進すると予測されている。なお、日本でのAmazonプライムデーセールは11日からの開始となっている。
ブラックフライデーやその他のオンラインショッピングイベントの予測を定期的に発表するeコマース部門を持つAdobeは、オンライン取引を追跡することでオンライン商取引の視点を提供している。同社の分析は、18の商品カテゴリにわたる1億件のSKUを含む、米国小売ウェブサイトへの1兆回以上の訪問を網羅している。
今年、Adobeはプライムデーが「2つのブラックフライデー」に相当すると予測している。4日間で消費される238億ドル(約3兆4,748億円)は、前年比28.4%の成長を示し、昨年の同期間より96億ドル(約1兆4,016億円)多い。
生成AIトラフィックが前年比3,200%増加の見込み
モバイルがその大部分を占め、売上の半分以上(52.5%)を占めるが、今年は生成AIも役割を果たす。
プライムデーイベント期間中、Adobeは生成AIソースからのトラフィックが前年比3,200%増加すると予測している。これは有料検索やメールなど他のチャネルと比べてはるかに小さなソースだが、Adobeは消費者がショッピングでAIを使用する価値を認識するにつれて成長を続けると考えている。
同社は、生成AI搭載チャットボットとブラウザが2024年ホリデーシーズンに初期の使用急増を見せたと指摘した。2024年11月1日から12月31日までの期間、これらのソースからのトラフィックは前年比1,300%増加した。
5,000人の米国消費者調査 – 購買体験向上を実感
同社はまた、5,000人の米国消費者を対象とした調査を引用し、人々が生成AIを研究(回答者の55%)、商品推薦(47%)、セール情報検索(43%)、ギフトアイデア(35%)、ユニークな商品発見(35%)、ショッピングリスト作成(33%)に使用していることを示した。
生成AIを使用した人の92%が購買体験が向上したと回答し、87%がより大きなまたは複雑な購入でAIを使用する可能性が高いと答えた。
GoogleのGemini強化とOpenAIのChatGPTショッピング機能
AI提供事業者は、GoogleがGemini強化商品検索で行っているように、またOpenAIがChatGPTにショッピング機能を追加したように、AIをショッピングに統合することでこのトレンドを活用している。
Adobeの予測によると、今回のプライムデーで消費者は割引に焦点を当て、アパレルが最大のセールを実施する。バック・トゥ・スクール需要も今年の売上を押し上げる。
引用元: TechCrunch
GenAI as a shopping assistant set to explode during Prime Day sales