- GoogleのAIコーディングアシスタント「Gemini Code Assist」が新たな「エージェント」機能をプレビュー公開
- 複雑なプログラミングタスクを複数ステップで実行する能力を獲得
- Android Studioでも利用可能になり、競合製品への対抗姿勢を強化
Google Cloud Nextで新機能を発表
GoogleのAIコーディングアシスタント「Gemini Code Assist」がプレビュー版で新たな「エージェント」機能を獲得した。水曜日のCloud Nextカンファレンスで、GoogleはCode Assistが複雑なプログラミングタスクを達成するために複数のステップを実行できる新しいAI「エージェント」を展開できるようになったと発表した。これらのエージェントは、例えばGoogle Docsの製品仕様書からアプリケーションを作成したり、あるプログラミング言語から別の言語へのコード変換を実行したりすることが可能だ。Code Assistは他のコーディング環境に加えて、Android Studioでも利用可能になった。
競合激化するAIコーディング市場
Code Assistのアップグレードは、GitHub Copilot、Cursor、そして話題のプログラミングツール「Devin」を開発したCognition Labsなどのライバルからの競争圧力に対応したものと見られる。AIコーディングアシスタント市場は月を追うごとに競争が激しくなっており、大きな市場価値がある。この技術が生産性向上に寄与する可能性を考えると、それも当然のことだろう。
新たなKanbanボードと多機能エージェント
新しいGemini Code Assistのカンバンボードから管理できるCode Assistのエージェントは、作業計画を生成し、ジョブリクエストの進捗状況をステップバイステップで報告することができる。同社によると、エージェントはソフトウェアの生成やコードの移行に加えて、新しいアプリ機能の実装、コードレビューの実行、ユニットテストやドキュメントの生成も行えるという。
AI生成コードの限界と注意点
しかし、Code Assistがこれらすべてをどれだけうまく実行できるかは不明確だ。調査によると、現在最高レベルのコード生成AIでさえ、セキュリティ脆弱性やバグを導入する傾向があり、これはプログラミングロジックを理解する能力などの分野における弱点に起因している。Devinに関する最近の評価では、20のタスクのうちわずか3つしか正常に完了できなかったことが判明した。したがって、Code Assistにアプリの作成やリファクタリングを任せる場合は、安全のために自分でコードをレビューすることが推奨される。
引用元:TechCrunch
Gemini Code Assist, Google’s AI coding assistant, gets ‘agentic’ abilities