要点まとめ
- 米連邦取引委員会が大手テック企業とAI開発企業の提携に関する調査報告書を発表
- MicrosoftのOpenAI支援、AmazonとGoogle/AlphabetのAnthropic提携に競争上の懸念
- クラウドサービス提供者としての役割が、計算資源やエンジニア人材へのアクセスに影響を与える可能性を指摘
FTCの懸念事項
米連邦取引委員会(FTC)は1月18日(金)、スタッフレポートにおいて、大手テック企業と生成AI開発企業との提携に潜在的な競争上の問題があると指摘した。特に、MicrosoftによるOpenAIへの支援、およびAmazonとAlphabet/GoogleによるAnthropicとの提携関係に焦点を当てている。
FTCのLina Khan(リナ・カーン)委員長は声明で、「大手テック企業による提携は、ロックイン効果を生み出し、スタートアップから重要なAIリソースを奪い、公正な競争を損なう可能性のある機密情報を露呈させる可能性がある」と述べた。なお、次期大統領のDonald Trump(ドナルド・トランプ)氏は、カーン委員長の交代を予定している。
Microsoftの反応
これに対しMicrosoftの副法務顧問Rima Alaily(リマ・アライリー)氏はBloombergの取材に対し、「OpenAIとの提携は、世界で最も成功したAIスタートアップの1つを実現し、業界における前例のない技術投資とイノベーションの波を促進した」と反論している。
引用元:TechCrunch
FTC says partnerships like Microsoft-OpenAI raise antitrust concerns