要点まとめ
- AI研究者フランソワ・ショレが、新型AI開発を目指す「Ndea」を設立。
- Zapierの共同創業者マイク・クノープと共同で立ち上げ、プログラム合成技術を活用したAGI開発を目指す。
- 同社は遠隔での研究職を募集中で、外部からの資金調達の存在を示唆。
- ショレは2023年11月にGoogleを退社、約10年間の在籍期間を経て独立。
AGI開発を目指す「Ndea」設立
影響力のあるAI研究者であるFrançois Chollet(フランソワ・ショレ)氏は、斬新なデザインで最先端のAIシステムを構築することを目的とした新しいスタートアップNdeaを立ち上げています。同社はAGIの「開発と運用化」を目指すとしている。AGIは「artificial general intelligence」の略で、通常、人間が実行できるあらゆるタスクを実行できるAIを指す。
ショレ氏はX(旧Twitter)での投稿で「真の発明、適応、イノベーションが可能なAIを構築するため、異なるアプローチに賭けている。人間と同程度に効率的に学習し、時間とともに制限なく進化し続けるAIの実現に向けて、小さいながらも実現可能な突破口があると信じている」と述べている。
I’m joining forces with @mikeknoop to start Ndea (@ndeainc), a new AI lab.
Our focus: deep learning-guided program synthesis. We’re betting on a different path to build AI capable of true invention, adaptation, and innovation. pic.twitter.com/QbjHXVJ9If
— François Chollet (@fchollet) January 15, 2025
AGI実現に向けた技術
Ndeaは、AGI実現に向けてプログラム合成技術を中心的なアプローチとして採用。同技術は、少数の事例から未知の問題を一般化できるAIの開発を可能にするとされる。従来は計算負荷が高いとされてきたが、同社はこの制限を克服できると考えている。
共同創業者のマイク・クノープ氏は、ZapierのAI部門責任者の日常業務から離れ、Ndeaに注力することを表明している。ただし、Zapierの取締役は継続する。クノープ氏は「世界トップレベルのプログラム合成チームを組織している。数十年、あるいは数世紀後に自然に起こるはずの発見や発明を加速させる可能性に興奮している」と述べている。
業界動向
ショレは、KerasというオープンソースAI開発APIの開発者として知られる。大手テック企業を離れて独立研究所を設立する著名AI研究者の最新の例となる。OpenAIの元主任科学者イリヤ・サツケバーは「Safe Superintelligence」を設立し10億ドル以上を調達、スタンフォード大学のフェイフェイ・リーは3Dシミュレーション生成AI開発の「World Labs」を率いている。
引用元:TechCrunch
AI researcher François Chollet founds a new AI lab focused on AGI