- 中国のAI企業DeepSeekのモバイルアプリが世界のアプリストアで首位を獲得、ChatGPTを上回る。
- DeepSeekは低コストで効率的なAIモデルトレーニング手法を開発、NVIDIAの株価に影響を与えた。
- わずか1週間で約260万ダウンロードを達成、中国以外での利用も拡大している。
DeepSeekアプリの急速な台頭
中国のAI研究所DeepSeekのモバイルアプリが、週末にかけて世界のアプリストアで首位に躍り出た。モバイルアプリ分析企業Appfiguresによると、iOSでDeepSeekは米国を含む52カ国でApp Store無料アプリ部門の首位を獲得している。
DeepSeekの急激な人気上昇は、OpenAIやGoogleの主要製品と競合する一連のオープンAIモデルのリリースに続くものとなる。他の最先端AIモデルと比較して、DeepSeekは性能の劣るAIチップを使用し、わずかな費用でモデルをトレーニングしたと主張している。この効率的なAIモデルトレーニングの革新により、NVIDIA社の株価は月曜日に最大17%下落し、テクノロジー業界全体に警戒感が広がっている。
グローバルな急成長と市場シェア
先週時点でApp StoreとGoogle Play合わせてダウンロード数はわずか100万だったが、月曜日朝までに260万まで増加した。Sensor Towerによると、DeepSeekの全モバイルアプリダウンロードの80%以上が過去7日間に集中しており、この期間中、他の主要消費者向けAIアプリであるPerplexityと比較して約300%多いダウンロード数を記録した。
現在、中国がDeepSeekの最大のモバイルアプリ市場であるものの、全ダウンロードの23%にとどまっている。第2位は米国で15%、第3位はエジプトで6%を占めている。
DeepSeekの影響と課題
DeepSeekのAIモデルトレーニング手法に対し、業界は依然として評価を定めかねている。Meta社は複数の「ウォールーム」を設置してDeepSeekのトレーニング手法の分析を行っているとされる。しかし月曜日、DeepSeekは「大規模な悪意のある」攻撃を受けたと報告し、中国国外のユーザーの新規登録を制限せざるを得なくなった。
引用元:TechCrunch
DeepSeek displaces ChatGPT as the App Store’s top app