- OpenAIがChatGPTの「メモリー」機能を拡張し、ウェブ検索のパーソナライズに活用
- 過去の会話から得た情報を基に検索クエリを書き換え、より関連性の高い結果を提供
- 「Memory with Search」と呼ばれる新機能は、競合するClaude、Geminiとの差別化戦略の一環か
- ユーザーはChatGPT設定メニューから機能をオフにすることが可能
ChatGPTのメモリー機能の新たな進化
OpenAIがChatGPTの「メモリー」機能を再びアップグレードした。
木曜日にOpenAIのウェブサイトの変更ログとサポートページで、同社は「Memory with Search(検索機能付きメモリー)」を静かに発表した。この機能により、ChatGPTはメモリー(好きな食べ物など、過去の会話からの詳細情報)を活用して、ボットがウェブを検索する際のクエリに反映させることが可能になる。
ChatGPT release notes were updated yesterday with o3 and o4-mini added to ChatGPT on Apr 16, 2025 – but interestingly, they also mention “Memory with Search” (anyone seen this rolling out already? Not for me yet) pic.twitter.com/oVBcJNqf6z
— Tibor Blaho (@btibor91) April 18, 2025
メモリー機能の強化と競合戦略
このアップデートは、OpenAIがChatGPTの長年使われているメモリーツールをユーザーのチャット履歴全体を参照できる機能で強化した直後に登場した。これはAnthropicのClaudeやGoogleのGemini(こちらもメモリー機能を提供している)などのライバルチャットボットとChatGPTを差別化するためのOpenAIの継続的な取り組みの一環と思われる。
Memory with Searchの仕組み
OpenAIのドキュメントによると、Memory with Searchが有効になっていて、ユーザーがウェブ検索を必要とするプロンプトを入力すると、ChatGPTはそのプロンプトを「メモリーからの関連情報を活用」して「クエリをより良く、より有用にする」検索クエリに書き換える。例えば、ChatGPTが「記憶」からビーガンでサンフランシスコに住んでいると「知っている」ユーザーに対して、「私が好みそうな近くのレストランを教えて」というプロンプトを「サンフランシスコの良いビーガンレストラン」に書き換える可能性がある。
機能の管理とユーザー展開
Memory with SearchはChatGPTの設定メニューでメモリー機能を無効にすることで無効にできる。どのユーザーがこの機能を利用できるかは明確ではないが、X(旧Twitter)上の一部のアカウントは今週初めからMemory with Searchが表示され始めたと報告している。
引用元:TechCrunch
ChatGPT will now use its ‘memory’ to personalize web searches