- AppleがWWDC 2025でLiquid Glassという10年ぶりの大幅なソフトウェアデザイン変更を発表
- Liquid GlassデザインはVision ProのUXデザインからインスピレーションを得て、来年発売予定のARグラス開発に向けた布石
- MetaのRay-BanやGoogleのスマートグラスとの競争に対抗するため、軽量なハードウェア分野への参入が必要
- 透明性を活用したデザイン要素により、ARグラスでの通知表示が現実世界と自然に調和
WWDC 2025でのLiquid Glass発表とARグラスへの影響
AppleはWWDC 2025イベントにて、10年以上ぶりとなる最も劇的なソフトウェアデザイン変更「Liquid Glass」を発表した。この視覚的な大変革は、来年のデビューが報じられているAppleの噂のARグラスで何が登場するかを垣間見せるものとなっている。
ユーザーがLiquid Glassと潜在的なARグラスを関連付けている理由は、新しいデザインがAppleのVision Pro VRヘッドセットのデザインから強いインスピレーションを得ているためだ。Liquid Glassは、スマートフォンの各ウィンドウがガラスの板のように透明で、多少の反射性を持つという考えから名付けられた。これによりスクリーンはより洗練された外観を得るが、開発者ベータ版では、Appleは透明度を扱う際の不具合をまだ完全に解決していない。
Vision Proの商業的限界とARグラス市場への参入必要性
Vision Proは商業的な成功を収めていない。3,500ドル(約52万5,000円)という価格で、コンピューターとは異なり、我々の生活に不可欠であることが証明されていないものだった。しかし、Vision ProのUXデザインは、ヘッドセットの装着をやや不快感の少ないものにするという点で印象的だ。
長時間にわたって仮想現実に没入することは不自然に感じられる場合があるため、Appleは合成背景ではなく、ユーザーの現実世界の環境上にウィンドウを重ね合わせることで、ミックスドリアリティ機能を活用した。
Appleは人々に3,500ドル(約52万5,000円)のヘッドセットが必要だと説得することはできないかもしれないが、MetaのRay-BanやGoogleのスマートグラスへの新たな挑戦などの競合他社に対抗するため、Appleはこのより軽量なハードウェアの分野に参入する必要がある。企業としてのAppleの強みの一つは、MetaやGoogleとは異なり、エレガントでモダンなデザインで知られていることだ(「ノッチ」を除いて)。
BloombergのMark Gurman氏による機能予測
BloombergのMark Gurman(マーク・ガーマン)氏の報告によると、これらのグラスは競合他社と同様にカメラ、マイクロフォン、スピーカーを備える予定だ。まだ独自の改修を待っているSiriが内蔵され、電話の受信、音楽の再生、リアルタイム翻訳、ターンバイターンの道案内をサポートできる。ディスプレイ上では、ユーザーは通知、写真、その他のオーバーレイを見ることができる。
透明デザイン要素の重要性とARグラスでの活用
もしそうであるなら、Appleはこれらのやや透明なデザイン要素のスタイルを習得する必要がある。ARグラスを装着して何らかの通知を受け取る場合、歩行中に視界を突然遮る巨大なカラフルなボックスではなく、周囲の環境に溶け込むものとして見たいと思うだろう。
噂のApple ARグラスについてはまだ多くを知らないが、間違いなくLiquid Glassがそれらに搭載されるだろう。
引用元:TechCrunch
Apple’s Liquid Glass design is paving the way for AR glasses