- AnysphereがCursor AIコーディングツール向けに月額200ドル(約3万円)の新プレミアムプラン「Ultra」を発表
- 従来プランの20倍のAIモデル使用量、OpenAI・Anthropic・Google DeepMind・xAIに対応
- Cursorの年間経常収益は5億ドル(約750億円)に到達、Nvidia・Uber・Adobeが導入
- AI model providersとの競争激化、各社が独自のAIコーディングツールを開発中
Anysphere、Cursor向け月額200ドルのUltraプラン発表
Anysphereは月曜日のブログ投稿で、人気のAIコーディングツールCursor向けに月額200ドル(約3万円)の新しいサブスクリプションプランを開始したと発表した。
「Ultra」と名付けられた新プランでは、同社の月額20ドル(約3千円)のProプランと比較して、OpenAI、Anthropic、Google DeepMind、xAIのAIモデルを20倍多く使用できる。Anysphereはまた、UltraプランのCursorユーザーが新機能への優先アクセス権を得られるとしている。
Michael Truell CEOが語る複数年パートナーシップ戦略
Anysphere CEO のMichael Truell(マイケル・トルエル)氏はブログで、Ultraプランは AI model providers との複数年にわたるパートナーシップによって実現可能になったと述べた。ここ数か月間で、OpenAI、Anthropic、Google DeepMindも同様に、パワーユーザーから収益を得て使用量増加を提供する取り組みの一環として、月額100ドル(約1万5千円)から250ドル(約3万8千円)の範囲でより高価なサブスクリプションプランを展開している。
Cursorの急成長、年間経常収益5億ドルを達成
この新しい高価格のCursorサブスクリプションプランは、Anysphereの既に急成長中のビジネスに収益を追加する態勢が整っているようだ。今月初め、AnysphereはCursorが年間経常収益(ARR)5億ドル(約750億円)に到達し、Nvidia、Uber、Adobeなどの大手企業で使用されていると発表した。
AnysphereはARR 1億ドル(約150億円)に到達した最速企業の一つであり、その勢いは衰える気配を見せていない。以前の報道によると、CursorのARRは4月以降2億ドル(約300億円)成長している。
「Vibe-coding」ツール競争の激化とOpenAIのWindsurf買収
しかし、「vibe-coding」ツールの開発競争は激化しており、CursorがリライしているAI model providersの多くが独自のAIコーディング製品を開発している。OpenAIは報道によると、AIコーディング製品の提供を強化するためCursorの競合であるWindsurfを買収したとされる。一方、AnthropicはClaud Code、人気のAIモデルを活用した社内AIコーディングツールの開発を継続している。
Anthropic創設者Jared Kaplan氏の長期パートナーシップ見解
AI model providersとの衝突なしにAnysphereがこのレベルの成長を維持できるかは不明である。これらのビジネスが成長するにつれ、AIコーディング分野ではより競争的な戦術が出現している。例えば、Anthropicは最近、最大の競合であるOpenAIを弱体化させる手段として、WindsurfのClaude AIモデルへの直接アクセスを削減した。
同時に、AnysphereはOpenAIやAnthropicのモデルと並行して動作する独自のAIモデル開発により多くのリソースを投入し始めている。5月、Anysphereは様々なファイルにわたってコード変更を提案できる新しい「Tab」AIモデルを展開した。
最近のインタビューで、Anthropic共同創設者のJared Kaplan(ジャレッド・カプラン)氏は、AnthropicがCursorと長期間協力し続けると信じていると述べた。AnysphereのAnthropicおよび他のAI model providersとの複数年パートナーシップは、これらの関係がまだ当分続くことを示唆している。それでも、ユーザー獲得競争はより激しくなっている。
引用元: TechCrunch
Anysphere launches a $200-a-month Cursor AI coding subscription