Amazon、ロボット100万台を配備 生成AI「DeepFleet」発表

Amazon Alexa

  • Amazonが倉庫内に100万台目のロボットを導入
  • 生成AIモデル「DeepFleet」を自社倉庫ロボット向けに公開
  • 新型ロボット「Vulcan」や次世代フルフィルメントセンター構想も進行中
  • ロボット活用率が人間従業員に迫る規模に拡大

倉庫ロボット数が100万台に到達

Amazonは2025年7月1日、同社の倉庫におけるロボット配備数が100万台に達したと発表した。記念すべき100万台目のロボットは、日本国内のAmazonフルフィルメントセンターに納入された。

The Wall Street Journalの報道によれば、Amazonは今や世界中の物流ネットワークにおいて、従業員数と同程度のロボットを稼働させる体制に近づいているという。世界全体のAmazon配送のうち約75%が、何らかの形でロボットによる支援を受けている。

生成AIモデル「DeepFleet」を公開

同社はまた、倉庫内ロボットの経路をより効率的に制御するための新たな生成AIモデル「DeepFleet」の提供を開始した。Amazonによると、このモデルの導入によりロボットフリートの動作速度が10%向上する見込みだという。

「DeepFleet」は、AmazonのクラウドAI開発環境である「Amazon SageMaker」を用いて構築された。トレーニングにはAmazon自社倉庫および在庫データが利用された。

進化するロボット技術:新型「Vulcan」

近年、Amazonのロボットは多機能化が進んでいる。2025年5月には新型モデル「Vulcan」を発表。このロボットは2本のアームを備え、一方は在庫を移動させる用途、もう一方はカメラと吸盤を搭載し商品を把持する機能を持つ。さらに、対象物を「触覚」で認識する機能も備えている。

次世代フルフィルメントセンター構想

2024年10月、Amazonは次世代型フルフィルメントセンターの計画を発表。従来の10倍の数のロボットを導入し、従業員との協働を前提とした施設となる。その第1号は、テキサス州国境に近いルイジアナ州シュリーブポートにオープンした。

Amazonのロボット活用は、2012年のKiva Systems買収に始まる。それ以降、同社はロボティクス分野で着実に技術と実績を積み上げ、現在の100万台というマイルストーンに到達した。

引用元:
TechCrunch – Amazon deploys its 1 millionth robot, releases generative AI model

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