アリババ、Appleと提携し、中国のiPhoneにAI機能を提供へ

Apple iPhone

  • アリババがアップルとのAI機能提供に関する提携を正式に発表。中国市場向けiPhoneにAI機能を実装する。
  • アップルの中国市場でのシェアが前年比11%減少する中、市場シェア回復に向けた重要な戦略的提携となる。
  • 競合のVIVOやファーウェイが市場シェアを拡大する中、アップルは第3位に後退。アリババとの提携で巻き返しを図る。

AlibabaとApple、中国市場でのAI提携を正式発表

Alibabaは2月13日、アップルとの提携を正式に発表し、中国で販売されるiPhoneにAI機能を提供することを明らかにした。この提携は、世界最大のスマートフォン市場である中国での売上が急落しているアップルにとって重要な意味を持つ。直近の決算報告では、中国におけるiPhone販売台数は前年比11%減を記録している。

アリババ会長が語る提携の経緯

ドバイで開催された世界政府サミットにおいて、アリババの Joseph Tsai(ジョセフ・ツァイ)氏は「アップルは中国の複数の企業と協議を行った結果、我々を選択した。彼らは我々のAIを自社のスマートフォンに搭載したいと考えている。アップルのような素晴らしい企業とビジネスを行うことを非常に光栄に思う」と述べた。

バイドゥとの提携問題を経て

報道によると、アップルは以前、中国の検索大手バイドゥとのAI提携において、AIソリューションの適応に問題を抱えていた。アップルはAlibabaとの提携を決める前に、ByteDanceやDeepSeekとの提携も検討していたとされる。

中国市場でのシェア争い

市場調査会社Canalysによると、2024年第4四半期の中国スマートフォン市場において、VIVOが17%のシェアでトップに立った。米国の制裁から大きく回復したファーウェイは前年比37%増を記録し、16%のシェアで2位につけた。アップルは前年の24%から15%まで下落し、シャオミとOPPOと並ぶ3位となった。

アップルの今後の展望

アップルのTim Cook(クック)氏は、自社のAIソリューション「Apple Intelligence」の不在が国際販売の鈍化要因の一つだと指摘している。「Apple Intelligenceを展開した市場では、iPhone 16シリーズの前年比パフォーマンスが、未展開の市場と比べて好調だった」と語っている。しかし、関税や貿易摩擦が主要市場である中国での売上にさらなる影響を与える可能性も指摘されている。

引用元:TechCrunch
Alibaba confirms Apple deal bringing AI features to iPhones in China

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