- Amazonが水曜日に発表した新しく改良されたAlexa+は、タスクごとに「最適な」AIモデルを使用する「モデル非依存型」システムを採用
- Alexa+はAmazonのクラウドプラットフォームBedrockを活用し、自社開発のNovaモデルやAnthropicのモデルを使用
- 「エキスパート」と呼ばれる新システムでエージェント的機能を実現、第三者サービスとも連携
- ウェブサイトを自動的にナビゲートしてユーザーの代わりにタスクを完了する能力も搭載
Amazonが採用した「モデル非依存型」アプローチ
Amazonによれば、水曜日に発表された新しく改良されたAlexa+は、特定のタスクに対して常に「最適な」AIモデルを使用する「モデル非依存型」システムによって駆動されているという。
ニューヨーク市でのプレスイベントのステージ上で、Amazon VPのDaniel Rausch(ダニエル・ラウシュ)氏は、Alexa+が様々な機能を実現するために、組織が生成AIモデルを実験できるよう設計された同社のクラウドプラットフォームBedrockを活用していると説明した。
Alexa+が使用するモデルには、Amazonの自社開発の生成AIモデルファミリーであるNovaや、密接なパートナー兼協力者であるAnthropicのモデルが含まれている。
Claude will help power Amazon’s next-generation AI assistant, Alexa+.
Amazon and Anthropic have worked closely together over the past year, with @mikeyk leading a team that helped Amazon get the full benefits of Claude’s capabilities. pic.twitter.com/yI0abtnZke
— Anthropic (@AnthropicAI) February 26, 2025
「我々は、各顧客のリクエストを目の前のタスクに最適なモデルとマッチングし、簡潔で会話的な体験のすべての要件のバランスを取る高度なモデル・ルーティングシステムを構築した」とAmazonはブログ記事で説明した。
「エキスパート」システムによるエージェント機能の実現
この「モデル非依存型」アプローチにより、「エージェント的」と考えられる機能が可能になる。Amazonによれば、Alexa+は特定のタスクのために「エキスパート」と呼ばれる新システムを活用しているという。エキスパートはAmazonのサービスだけでなく、AIスタートアップSunoの音楽生成ツールなど、サードパーティのサービスも調整・実行する。
ラウシュ氏によれば、初日からAlexa+は「数万」のデバイスやサービスと連携するという。
これらの中にはニュースサービスも含まれる。Amazonは、Time、Reuters、Associated Pressなどの出版物と提携し、時事問題や金融市場の動きなどに関連する回答のための情報を提供すると述べている。
自律的なウェブナビゲーション能力
これはAlexa+ができることのほんの一部に過ぎない。ラウシュ氏によれば、Alexa+はユーザーの代わりにタスクを完了するためにウェブサイトをナビゲートすることができるという。例えば、ウェブを検索して壊れたオーブンを修理するプロフェッショナルを見つけ、修理店に直接連絡することもできる。
「Alexaはウェブサイトをナビゲートするのに数分かかり、その後、完了したと私に伝えてくれる」とラウシュ氏はステージ上で述べた。「Alexaが終了すると電話に通知が届く」。
ラウシュ氏によれば、エキスパートはまた、Alexa+が複数のサービスを一度に調整することも可能にするという。例えば、OpenTableを介してディナーの予約をし、レストランへのUberを予約し、連絡先に計画をテキストメッセージで送信するなど。開発者は間もなくプレビューで提供開始される「Alexa AI Multi-Agent SDK」を通じて、この機能を利用できるようになる。
引用元:TechCrunch
Amazon says Alexa+ is ‘model agnostic’