- GoogleがスプレッドシートにGemini搭載のアップグレードを導入し、データ分析の高速化とAIによるチャート作成を実現
- ユーザーはデータからの相関関係、傾向、外れ値などの洞察を生成可能に
- ヒートマップなどの高度な視覚化をセル上に静的画像として挿入できる機能を追加
- この機能は全てのWorkspaceビジネスユーザーに提供開始された
GoogleスプレッドシートのGemini活用によるデータ分析強化

Googleはスプレッドシートに対してGemini搭載のアップグレードを導入した。これはユーザーがAIを使ってデータをより速く分析し、スプレッドシートをチャートに変換するのを支援するよう設計されている。
このアップデートにより、ユーザーはGeminiの機能を活用して、相関関係、傾向、外れ値などのデータからの洞察を生成できるようになった。また、ユーザーはヒートマップのような高度な視覚化を生成し、スプレッドシートのセル上に静的画像として挿入することも可能となった。
同社は先月このアップデートを発表したが、金曜日に全てのWorkspaceビジネスユーザーに提供開始されたことを明らかにした。
Gemini活用の実践例とPythonコードによる高度分析
この機能を使用するには、スプレッドシートの右上にあるGeminiアイコンをクリックする必要がある。そこから、「過去のデータに基づいて次の四半期の純利益を予測して」や「カテゴリとデバイス別のサポートケースの簡単なヒートマップを作成して」などの指示が可能だ。
その他の例として、マーケティングマネージャーがGeminiに「コンバージョン率でトップ3のパフォーマンスチャネルに関する洞察を提供して」と尋ねたり、財務アナリストがGeminiに「製品Xの在庫レベルの異常を特定して」と依頼したりするケースが挙げられる。
Googleによると、Geminiはこれらすべてをこなすために、Pythonコードを作成・実行し、その結果を分析して多層的な分析を実行するという。より単純なリクエストの場合、GeminiはPythonコードではなく数式を使用して回答を提供することもある。
同社は、正確な結果を得るためには、データが明確なヘッダーを持ち、欠損値のない一貫した形式である必要があると注記している。
引用元:TechCrunch
Google Sheets gets a Gemini-powered upgrade to analyze data faster and create visuals